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いつか止まりそうな心臓と

徐脈(じょみゃく)は不整脈の一種で、洞性徐脈、徐脈性不整脈とも言われる。成人の安静時心拍数は一般に毎分60〜75回(bpm)であるが、50回(bpm)未満を徐脈と定義する。徐脈は脳に必要な血液を送ることができなくなるため、めまい、失神、ふらつきなどを生じせしめたり、ときに理解力や記憶の低下が見られ———……

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お元気ですか。ツギハギです。
私の心臓は、少しだけ人より拍動が少ないです。
日常生活で困るのは、じっと立っていること。
歩けば足の筋肉の収縮を心臓のポンプ代わりにできるのですが、立ったままだとそうはいきません。
血が内臓や脳に巡りきらず具合が悪くなってしまいます。

なので普段は立ちっぱなしになる状況を避けているのですが、昨日は人に(すこし強引に)アーティストのライブに連れて行ってもらいました。

そう、スタンディング席で。

「公演時間どれくらい?」
「アンコール込みで3時間くらいかな」
「ぶっ倒れちゃうかも。冗談抜きで」
「具合悪くなったら途中で抜けていいよ」
「えー、じゃあどっかで飲みながら待ってるわ」

スタンディング席って、別に席じゃないよね


何事も経験と思い行ってきましたが、なんとか離脱せず3時間完走できました!(完立?)

運良く壁際のスペースを確保できたので、入り口でもらったコインで交換した缶ビールを片手に、なかば壁と一体化してました。
体重を預けられる先があるとだいぶ楽ですね。

縦ノリ風スクワット&カーフレイズ

しかし壁に寄りかかってるだけでは流石に限界があります。だんだんと血が下半身に滞留するのを感じていました。

そこで役に立ったのが縦ノリ風スクワット。
私はこれでも暇な時たまに筋トレをしていてね。最小限の動きで筋肉を最大限収縮させる術に長けているんだ。何の役に立つか?心拍ミニマリストがスタンディング席で3時間生き残る時に限って役立つんです。

立ち見なので大きな動きは他のお客さんの視界にチラついて迷惑がかかります。ぶっ倒れるともっと迷惑がかかります。
そこで「あ、こいつバラードでも若干ノるタイプなんだな」くらいの動きで大腿四頭筋とヒラメ筋を必死に収縮させることで心臓のポンプ機能を補っておりました。

ライブ自体も楽しかったです。素直に元気をもらえました。
途中、ネガティブな雑念が頭をぐるぐるして曲どころじゃない時間もありましたが、それはそれで自分と向き合う良い機会だったかもしれません。

今日は本当にただの日記ですね。オチも特に予定してません。


この心臓は、少しずつ拍動が減っていって、やがて0になってしまうのだろうか。
そんなことをたまに考えます。
20代前半まではそれが怖くて仕方ありませんでしたが、今はそうでもありません。
先日書いたように私の人生はもうアガリなのかもしれないから。

あーあ。俺の人生いよいよアガリか。
(中略)
人並みに幸せな人生なんじゃないのか?いやほんとに
死ぬまで同じってことは、もう死んでるのと同じじゃないのか?アガったんだよ
お前、よかったな。

記事:不特定多数の誰かを抱いてきた

普通になりたくて、普通になれた。
「生まれがハードモードなのにこんな若くして死んだら損だろ。死んでたまるか。人並みの幸福を勝ち取るまで絶対に生き抜いてやる」なんて息巻いてましたが、多分今の私は人並みの生活をしている。(情操教育は失敗してるけどね)

私の脳は、私の「死ねない理由」が一つ無くなったことを知っている。

私の心臓がそれを知ったらどうするんだろう?ライブのあと、居酒屋でのんびりビールを飲みながら、ぼーっとそんなことを考えてました。
ではまた。

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