不倫について
不貞というのは、「あなたと私」というような、個人的な信頼関係が元になっているから、なかなか簡単には出来ません。「たまたま、あたしとあいつは夫婦になっているだけなんだもん」だと、平気で浮気は出来ますが、これが不倫なんですね。
夫婦であることに意味を見出すのが”倫理”で、これにそっぽを向くのが”不倫”です。
橋本治 「貞女への道」
あいかわらず不倫は花盛りなんでしょうか。よくわかりませんが、橋本治さんの「貞女への道」という本から文章を紹介しました。
不倫とは、文字通り”倫理”にそむくことです。では倫理とはなんでしょうか?
ひとつ思うのは”受動的”な態度では夫婦の倫理は育たないという事です。
人の脳は簡単に”錯覚”します。例えば身体に悪い食べ物、強烈に辛い食べ物、甘い食べ物、お酒、たばこ、身体が欲していなくても脳が錯覚してむさぼり食べてしまう、そして肥満になり病気になる。健康を損ねます。
不倫も同じです。一時的な刺激を欲するように脳が出来ているので、意識的にならないとすぐにこの罠にはまります。
倫理というか論理といっても良いかもしれません。
これは試行して、工夫をしないと手に入りません。能動的に行動しないと「妻を女として見れなくなった」「最近、夫が近づくだけで気分が悪くなる」という状態になるかもしれません。
より良い深い関係を築く事、その先により深い幸福がある。
深い信頼関係が無ければ、深い性の歓びもありません。
つまり夫婦のカタチが一番、至福を追求するのに適しているという事です。
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