9月21日、22日の能登の豪雨とこれから
豪雨の様子と私の対応
私の住んでいる家は、ハザードマップで土砂災害の地域には入っていません。
そのため、21日に避難指示が出た後も自宅にいました。
雨がひどいため、少し見ようと家の前にでてみたところ、家の前の道路が冠水していました。
午前10時頃でした。
冠水すると思っていなかったので、いつから水が溜まっていたのか、全く気付いていませんでした。
家の前に停めてある車のタイヤが10cmほど水につかっていました。
慌てて少し高いところに車を移動し、道路の状況を確認しました。
排水しやすいように、排水できる場所に近所の人と一緒に、
雨のなか、雪よせ用のスコップで水を押し流しました。
近くの解体工事が終わった更地では、水が噴き出している場所がありました。
下水か、上水かはその時点ではわかりませんでした。
ゴミが詰まって、排水できなくなっていた場所もあったので、
ゴミを拾って流れるようにしました。
作業のかいと雨が弱まったこともあって、午後1時頃には、道路からは水がなくなりました。
水が噴き出していたところは「おすい」と書いてありました。
逆流してきていたようです。
ただの泥水ではなく、汚水混じりだと気づいたときは嫌な気持ちになりました。
家の前に泥が残っていたので、ためていた雨水を少しだけ流してきれいにしました。
その後、ご飯を食べてニュースを見ていました。
市役所の横の河原田川の濁流と流木を見ると、とても恐怖を覚えました。
雨が小康状態のうちに、避難するなど、できることをしてください、とテレビで言っていたので
何をすればいいか考えました。
排水しやすいようにと、ゴミを拾いに出かけました。
汚水が逆流していたところの横のほうの排水路は壊れているのですが、
大きな排水路との合流地点にゴミが詰まっていたので取り除きました。
もともとはゴミではなかったかもしれないですが、水で流れてきた物です。
さらに流れの上のほうに行くと、排水路の金属のふた(グレーチングというらしい)の下に、コンクリの塊が落ちているのが見えました。
金属のふたはなんとか持ち上げることができたのですが、コンクリはもちあげられませんでした。一か所は完全にふさがっていました。
その隣の家の人と、夫を呼んできて、壊れた排水路のコンクリを拾い上げて
流れを良くしてもらいました。
泥水はなくなりましたが、下水は逆流が怖くて使えず、さらに上水も断水しました。
非常食を食べたり、トイレは簡易トイレを使いました。ウエットティッシュで手をきれいにしました。地震の時の経験があったので、多少慣れました。
停電していなかっただけ、ラッキーでした。
その後は時々道路が冠水していないか確認しました。
22日は冠水せずにすみました。
水道が復旧したかどうかは、アナウンスがないのでよくわかりません。
私の住んでいる場所では、以下の3点が問題となって冠水したようです。
1つ目は地震で高低が変わり、雨水の流れが変わったこと。
道路の低いところに通常、排水口はありますが、地震で高さが変わり、
低い場所に排水口がない箇所がありました。
へんなところに水たまりができているなーとは以前から感じていました。
2つ目は地震で用水路、排水路が壊れ、修復していないので、排水の能力が落ちていること。
3つ目はゴミが詰まって流れを止めていたこと。
これは地震とは関係ないように思います。
48時間雨量が過去最高なので、上記の点を除いても冠水したかもしれません。
それでも、震災後であったことが、状況を悪化させたことは間違いないようです。
水害の危険が迫っている時は、油断せずに、周りの状況を確認することも大切だと知りました。
地震がまた来るかもしれないと思っていたので、水や簡易トイレ、非常食を置いてあって本当に役立ちました。
良く言われますが「ハザードマップで危険だと思われる方は、
早めに避難をしたほうがいい、気づいたころには、避難できなくなっている」というのも身に沁みました。
ちなみに、水害で避難する時には、着替えがあったほうがいいそうです。
避難した人から聞いたのですが、濡れた服のまま避難所にいたそうです。
今はまだ暑いですけど、もっと寒い季節だと風邪をひくかもしれません。
誰かの参考になれば幸いです。
これからのこと
報道されていますが、亡くなった方もおられます。
胸が痛みます。
応急仮設住宅まで床上浸水をしてしまいました。
一時は他の市町村との主要な道路も土砂崩れにより、通行止めとなり、
流通もまたスムーズには行かないのでは、と不安に思います。
孤立集落もいくつかあります。
まだ停電している地区もあります。
ゴミの収集を休止するという放送もありました。
水がひいても道路や床下に、泥が溜まっている状態です。
また「復旧」からとなります。
能登のみんなの落胆は大きいようです。
自分はまた生き残れましたので、なんとかやっていくしかないと思っています。
乱文ですが、最後までお読みいただき、ありがとうございました。