車椅子おばあちゃんのひとり旅？その31
沖縄！那覇3泊4日徘徊の旅～＃5
夕ご飯を求めて夜の街へ繰り出した車椅子おばあちゃん、ちょっと不安になりながら、とりあえず教えて頂いた通りに行ってみたのですが、
そこは方向音痴。
「あれ？なんかまちがえたかな？」
周りにお店はあまり見当たりません。通りの向かい側に1軒居酒屋のようなお店が見えますが、入り口には何段か段差が見えます。
「ちょっと戻ってみよう」
また来た道を戻りましたが、歩道と車道の段差がかなり急な傾斜だったり、小さな段差があったりして、またいつ動けなくなるかとひやひやです。
そのうえ暗くて、よく見えません。
逆方向に進んでいくと、昼間通った2階の通路が見えました。
そちらの方が走りやすそうなので、エレベーターを探して二階へ行き、
ご飯屋さんを探して回りました。
でも、ない～。
商業施設のような図書館があるビルに行ってみましたが、レストランは見つかりません。
エレベーターで上がったり下がったり、大きな道路を渡ったり引き返したり、周りのビルへ入ったり出たり、あれ？ここさっき来たところ？
方向音痴全開です。
結局、夕ご飯が食べられそうなお店を見つけられませんでした。
こんなに夜の街を一人でうろうろしたのは初めてです。
お腹は空くし、明日もあるし、おまけに電動車いすのバッテリーがなくなってきました。
これはちょっとやばいです。
「もういいや！帰ろう」途中、ホテルの近くのローソンに吸い込まれ
お弁当を物色。
なんと！
沖縄の名物料理？
ゴーヤーチャンプルー丼などというお弁当が一つだけ棚から私を見つめています。
これは買いです。
さて次にお飲み物、「ん～、オリオンビールかなあ」
すると目についたのが「オリオンシークワーサーサワー」
何とも言えず沖縄っぽい響き。
「よし決定！」
いそいそとレジへ行き、温めていただいて、ようやく夕ご飯をゲットしました。
ホテルへ戻りエレベーターで12階へ、お部屋の前で再び難関が待っていました。
この重たいドアを開け、部屋の中へ入れるでしょうか？
カードキーをかざしてランプが青になっているうちにドアを開けなければなりません。
膝の上には絶対落としてはいけない今夜の中ご飯が乗っています。
慎重に慎重に、カードをかざし、ドアのレバーを下げ、電動車いすを一気に前へ。
「できた！」
電動車いすでドアを押し開け、中に入ることができました。
お、お疲れ様です！
さあ、宴！
まだ暖かいゴーヤーチャンプルー丼を一口ほおばると・・・
苦い！でも旨い！さすが本場もの！
そしてすかさずシークワーサーサワーをごくりと呑みます。
ふ～っ！おいしい～！
最高！しあわせ～
お腹は空いていたし、のども乾いていたので余計に幸せを感じて、
沖縄一人旅の最初の夜は更けていきます。
あ～！一人旅っていいなぁ～と
大満足の車椅子おばあちゃんです。
しかし、この後に試練が待ち構えていようとは思いもせずに・・・