ゲリラ豪雨に傘をくださったバスの運転手さん
家に帰るためにバスに乗っていたら急にあたりが暗くなり雨が!
ゲリラ豪雨です。
慌てて雨雲レーダーをみたら降りるバス停の到着時間ギリギリに
止みそうな予報でした。
バスの中ではあちこちで折りたたみ傘を用意する気配がします。
私は、傘を持っていませんでした。
「雨よやめ~!雲よきえろ~!」
心の中で念じつつ、少しでも到着時間が遅くなってほしいと願っていましたが、こういう時に限って渋滞はなく、下車する方も少なく、バスは順調に走り続けたのです。
いよいよ次だ、仕方なく「おりますボタン」を押します。
「ピンポ~ン、つぎ止まります」無情にも車内に流れるアナウンス。
雨はまだ激しく降っています。
近くの席のご婦人が心配して「どなたかお迎えに来ていらっしゃるの?」と聞いてくださいましたが、どなたもこなたもいません。
「いいえ、でもすぐ近くなので大丈夫です」と言うしかありません。
ところが、いざバス停に着くと不思議に雨は小降りになってくれました。
それでも運転手さんが濡れながらスロープを用意して降ろしてくださるときに「かさはもってますか?」と聞かれたので、
「持ってませんけど、すぐそこなので大丈夫です」
と言ったら小さなビニール傘をさしてくださいました。
「これ使ってください。さしあげますから、返さなくていいです
気をつけてくださいね」とスロープをかたずけ始めました。
「ありがとうございます、ありがとうございます」
何度もお礼を言って、家に向かいました。
すぐ近くの自宅に到着した時には雨はやんでいましたが、
私はうれしくて、そのビニール傘をさしたまま電動車いすを走らせました。
運転手さん、心配してくださった乗客の皆さんに心から
ありがとうをお伝えしたいです。
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