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車椅子おばあちゃんのひとり旅?その30

沖縄!那覇3泊4日徘徊の旅~#4

「こんにちは、予約してある近藤です」
フロントでチェックインを済ませ、宅急便で送っておいた荷物と一緒にウェルカムドリンクのハイビスカスティーとちんすこうをお部屋まで運んでいただきました。
アロハシャツ姿のステキな女性です。

ハイビスカスティーとちんすこう

お部屋はバリアフリールームですが、いろいろと細かいことのお手伝いをお願いしました。
バスルームのシャワーヘッド、シャンプーなどのアメニティー、タオル類を手の届くところへの移動やシャワーチェアの高さ調整、電話機を使いやすい場所に移動、クローゼットのバーを低い位置にかけ替え等をお願いすると、快く対応してくださいました。
そして、ベランダも車いすで出られるということでサッシの上部のロックは開けておいてくださいました。

バスルーム
洗面台
低い位置のスイッチ
低い位置のクローゼット
ベッドサイドに入れないのでコードを伸ばした電話機

「困ったことがありましたら、すぐに参りますので、なんでもフロントへご連絡ください」と笑顔で行っていただき、とても安心できました。
「ありがとうございます。お世話になります」
心から感謝です。

ベッドの高さも低く、エアコンや照明のスイッチも低い位置になっていました。
比較的新しいホテルなので、とてもよく考えられています。

ツインルームなので広々ベッド

さあ、今日からこの部屋が私の家です
まずはベランダへ出てみると

お部屋から段差なしのベランダ

お部屋は12階なので、すっかり夕暮れの色に染まった町が広がっています。
「沖縄にほんとうに一人で来ちゃったんだなぁ」
なんだか夢を見ているような、不思議な感覚に包まれてしばらくぼんやりと景色を眺めました。

沖縄1日目の夕暮れ

さて、部屋へ戻ってキャリーバッグを広げて、洋服をクローゼットにかけたり、化粧品を並べたりとしているうちに小腹が空いてきました。
さあ、今夜のミッション「夕ご飯を一人で食べに行く」に挑戦です。
どうしようかなあ、何を食べようかなあ
スマホでちょっと検索してみましたが、なんだかピンときません。
とりあえず、フロントで訊いてみよう
で、第一関門、部屋のドアが重い。
右手は握力がないので、ドアのレバーにひっかけて、左手で電動車いすのレバーを操作。
開けかけては、右手が外れてしまってしまいバタンとしまってしまうを
何度か繰り返し、やっと脱出成功。

「こんばんは、夕ご飯を食べに行きたいんですけど、どうやって行けばいいでしょうか」
フロントで、またもやへんてこな質問をしました。
優しそうな年配のスタッフの方は
「行かれるお店は決まっているんですか?」
「いえ、何にもきめてなくて、どこかいいお店ありますか?」
そういわれてもね~
「そうですねぇ、と言って車いすで行くには一階から出て右へ・・・居酒屋さんとかいろいろありますよ」と、親切に教えてくださいました。
車いすだからって、特別心配するとか気を回すとかいう感じではない対応に、なんだか行けそうな気がして、
「あ、わかりました。行ってみますね。ありがとうございます」
と、意気揚々とホテルを出ると、外はもう暗くなっていました。

さあ、美味しい夕ご飯にありつけるでしょうか?
徘徊を始めた車椅子おばあちゃんです。



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