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ナス ☆126

今日からテスト。なので今日から来週の11日まであまりnoteは更新出来ないと思う。

スーパーでナスが安かった。大きなのが6本くらい入って100円。さっそく煮浸しにして食べた。

人生で感動するほど美味かった味の思い出として、記憶に残っているのが飛騨高山の旅館で朝食に出された小茄子の漬物がある。

若い頃、私は帰郷するのは冬にして、夏といえばもっぱら旅をしていた。1人で旅する場合、私は予約をしないで出掛けていたから、人気のある所では案内所に行っても良い宿など残っていないから、商人宿のような所にも泊まったりしたものだ。

飛騨高山の盆祭りの時も、予約なしで現地に行ってみたのだが、この時は運良く安い旅館の1部屋が空いていた。荷物を置いて、さっそく街を一回りぶらついて帰って来たら、相部屋をお願いされてしまった。

こっちは泊まれれば何でもありがたいのだからもちろん承諾したが、相部屋の相手は若い女性の2人連れで、部屋を衝立で仕切られてしまった。かきいれ時なんだから仕方ないよな。

夕食は外で食べて、酒も飲み、祭り見物をして部屋に戻ったが、夜は特にハプニングも起こらず朝になったのである。

朝食はお膳で出されて、御飯、味噌汁、小茄子の漬物と小さな焼き魚がついていただろうか、或いは卵焼きだったか?

一見なんて事ない、何ならちょっとがっかりするくらい質素に見えたその朝食が、びっくりするくらい美味かったのである。

正に不意打ちを喰らったようなものだが、衝撃的に美味かった。

私はその後、人生において数えきれない程美味いものや高級な食事をした経験を持つが、その朝食を越えるほどの体験はなかったと思う。

夏のナスは美味いですね。

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