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自立支援センター ☆153
昨日、前に世話になった自立支援センターから懇親会のお誘いがあったので参加して来た。
既に何度も記事にしているが、私は商売に失敗して夜逃げし、路頭に迷って自立支援を受けて社会復帰している身の上なのである。
ひと口に自立支援センターと言っても、いろいろあるようだ。悪徳業者が運営している暴力的で悪質なところもあるらしい。
そのような所に関わってしまうと、有金全て毟られた挙句、暴行されて悲惨な最後を迎えてしまう事例もあるようだ。
以前私は
>日本のニート人口は2016年で推定57万人
と書いた事があったが、この数はハッキリしない。朝日新聞の記事やTBSニュースでは100万人となっており、この100万などという数も適当な臭いがする。
とにかく、そのくらい多くの引きこもりしている人達がいて、何とかしようと焦った両親が悪質業者に引っかかって、自立させてやるからと月に何十万円もとられ、それが数年続いて気が付いたら全財産取られてしまったりするのだ。
真っ当な自立支援センターは、基本無料である。税金によって運営されているから、もちろん不当労働させられたり、暴力を受ける事も有り得ない。
その代わり本人に自立する意思がなければセンター側はそれ以上の強制も矯正もしない。
半年間は衣食住、医療、就職活動の支援をしてくれるが、門限はあるし、寮内は禁酒である(煙草は喫煙室で吸える)。お金や私有物は施設が預かる。そもそも裕福な財産を持っている人は施設を利用出来ないし、
センターに居る間就職して働いていたとしても、本当に自立して独立するまでは、給料を全てセンターに渡して預けなくてはならない。
窮屈なようだが、部屋を借りる時は全額返してくれるし、仕事するのに必要な衣服や、家電、寝具を購入するお金を貰える(税金による)ので結局は利用者に大変お得なのである。
センターには門限はあるが、監禁している訳ではないから脱走するのは自由である。でも、もし脱走したら退去させられるだろう。仕事上の理由などで門限を過ぎる帰寮は認められるけれど、単に遊んでいたとか、酒を飲んで居たなんてバレても退去だ。
中には障碍など持っていて、半年以内で就職出来ない人もいるだろう。そのような人は生活保護の手続きが待っている。
半年という期限だが、全くやる気がなくて自立する見込みがないとセンターが判断すれば、それ以前に退去させられるし、寮内でトラブルを起こせば、それも退去させられる理由になる。
以上が真っ当な自立支援センターの姿だが、ニートで親のすねかじりしていて全く働く気がない、そのような人を監禁して、高額な料金も取るが、ちゃんと更生させてくれる施設も存在しているようだ。でもそれはどれほど信用して良いものか、私には実態が分からない。でも、これも世間では自立支援センターと呼ばれるのだろう。
暴力団が絡んでいるような、犯罪的自立支援センターも同じ名で呼ばれていて混乱しているのが現状なのだ。「貧困ビジネス」と呼ばれるものがあって、生活保護者を6人、6畳一間に住まわせて囲いこんで儲けている輩も居るらしい。お~怖い。
昨日の懇親会で集まったのは7人、職員2人。カラオケボックスで飲み放題3時間。ツマミもカラオケで出るようなものが出た。
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懇親会は年に3回くらい開かれるようだが、私が参加したのは昨日のでやっと2回目である。センターの卒業生は何百人といるはずだが、みんなそれぞれ仕事で忙しいだろうし、友達だった訳でもないからシラフでは話も盛り上がらない。
1回目の時はまだコロナが蔓延している最中だったから、寮で、ソフトドリンク飲んでいて地獄のようにキツかった記憶がある。
でも、酒があり、カラオケもあれば何とか座はシラケない、知らない同士でも境遇は似ているのだから話もそれなりに出来るのだ。
画像はいかにも中途半端だが、他人も写っていたので消しゴム処理で消している。
席に固定されず、参加者それぞれの現状など話も聴けた。職員2人ももちろんソーシャルワーカーな訳で、彼等との話も私には参考になった。
また機会があれば参加して、今度はもっといろいろな話を聞いてみたい。