理不尽(10/30追記)
2023年の夏は、日本全国が沸騰状態にありましたね。
私が住む北海道内陸部ですら、かつて経験した事がない最高気温を更新。
実体験として、水道水があんなに温くなるなんて想像していませんでした。
燦々と照らされた太陽熱で影響を受けない筈がなく、地上が熱くなればそれらが総てに影響を及ぼす。住居だって同じ。ましてやスケートリンクは。
水があれだけ温くなって、水温測らなかったけど、多分30度くらいはあったでしょう。その水をコップに入れてその中に冷凍庫の氷をいれたところ、瞬く間に溶けてしまう。1つや2つでは温い水は冷たくならない。通常なら2・3個入れればそれなりの冷たさになる水が、5・6個投入してやっと少し冷たくなったかな? 程度にしか冷えない。
こんな状況下で、アイリンの氷は大丈夫かな…と実はずっと思っていました。
光熱費の高騰で3か月間一般営業を停止、以後も時間を縮小し、尽力しても
追いつかない状況に苦しめられている。
羽生君もこう話していました。
「リンクの氷の状態がかなり悪くなってしまうので、コンディションが整わず焦ったりとか、心が落ち着かないシーズン。どうしても屋内の温度も上がる為、溶けたり、緩くなったり、強度が弱くなったり。苦しいなと思いながら過ごしている」と。
強度が弱く溶けたリンクでの練習は、ただでさえ危険が伴う処に拍車をかけることに違いない訳ですから、足首に爆弾を抱えた状態でプロとしての研鑽に励む羽生君のメンタルがどれだけ過敏になっていた事でしょう。たった一度の転倒で捻挫をし、試合に出られなくなったことをかつて嘆いた彼の事を思い出さずにはいられませんでした。
この期間を過ぎ、やっと現在はそこそこ安定した氷の状態になっただろうな、と密かに胸を撫でおろしています。
唯それは現時点での解決に過ぎず、この老朽化における冷凍機の問題と、今後も到底安心できる状況になりえない光熱費高騰問題がずーーっと懸念材料としてあるわけですよね。
冷凍機の方は〈寄付金を活用して冷凍機の更新を検討する〉と記事にありますが…検討では遅い。購入待ったなしの現状況ですよね…。しかし購入に関しても考えを巡らせると頭が痛い事柄がぽこぽこ沸いてきて恒久的な状態に安定するにはほど遠く…嘆息。
羽生君が貢献し続けても解決策がない。
アマの連盟の下支えも羽生君と、寄付して下さる企業?(一般からの寄付は受け付けていないので)からのそれで賄っている。いわば自転車操業。
不安定な状態で若手選手がのびのび練習できる筈がない。
アイリンで懸命に練習していた選手達も離れたくなくても離れざるを得ない現状です。百音ちゃんもそう。
木下グループの方に移って行きましたね。
こうやって弱小の県の連盟を潰していきたいのかな、って邪推したくなります。派閥組からの選手は誰も成し得ていない事を、弱小の連盟が成しているのは面白くないと考える屑がいても不思議でも何でもないですから。
ずっと疑問に思っている事があって。ここだから書きます。
荒川さんが五輪で金メダルを獲った後の会見で、地元のリンクについて言及した事がアイリン復活の大きな契機になりましたよね。その後、彼女は連盟の理事、そこから副会長にまでなりました。昨年任期満了で退任されましたが、彼女は安定した地位の中を歩かれています。
対して羽生君はといえば、経営難でリンク難民になり、荒川さんの鶴の一言でリンクが復活を遂げこれからと言う時にまた東日本大震災でリンク難民となった。この事が彼の後の人生に大きく影響を及ぼしたことは周知の事実。
羽生君は荒川さんを心底慕っていて、彼女が卒業したからと早稲田を選んだくらいです。
で、その苦労や困難を糧に男子フィギュアスケーターとして66年振りの五輪2連覇の金メダリストとしての地位を獲得しました。
けれど、彼の環境は荒川さんとは全く真逆。満足にリンクでの練習すら出来ない環境下でありながらも懸命に自身を磨き続け、2連覇したスケーターとしての矜持を抱きながら日々を過ごしています。
羽生君はソチで初めて金メダリストとなった時、或いは夢に描いていた時も、自分がメダリストになれば荒川さんの様な自分になれると考えていたと思うのです。2連覇したならより一層の説得力をもてるだろうと。つまり、リンクについても自身が発言すれば、それがまた呼び水となって、宮城・東北のリンク環境が改善するのでは、と。
けれど、現実は違った。
荒川さんに不信を抱くとかそういう事ではなく、羽生君と荒川さんで一体何が違ったんでしょう。
時代背景、スケ連内の派閥、先輩後輩の不遇…悪いものが煮凝りのように彼の周囲を取り囲んでいる中で懸命に孤軍奮闘してきた。
彼が何を言ってもシカトされる。スルーされる。
競技を愛していたから「スケートをもっと好きになってください」と彼は競技スケートを支持する発言を繰り返してきてた。この言葉がやがて「〈羽生結弦の〉スケートを好きになってください」に変化した。これは彼が競技スケートに見切りをつけた宣言だった。
「競技スケートを…」と述べていた後半は…憶測でいうけど、自分自身に納得させようとしていたのではなかったかとずっと思っています。余りにも虐げられ過ぎて、どれだけ苦しかったか、「訳もなく涙が流れて来たりとか、ご飯が喉を通らなかったりとか」心が悲鳴を上げ続けてきていた事は容易に伺えました。心が壊れるのも時間の問題だったとも。ずっと薄氷の上を歩んできて、ヒビが入り、いつ割れてもおかしく無い所迄追い込まれていた。割れる寸前のところで彼はプロ転向する事により自由を、自身の生きる活路を得た。
結局のところ、彼は清廉潔白過ぎたから疎まれたのだろうと思っています。
正しい事を正しくと生きている彼を、薄汚れた中で欺瞞と虚飾に塗れて生きてる輩には眩しすぎて、だからこそ貶め、汚したくなるのだと。
荒川さん…私は荒川さんをプロのフィギュアスケーターとしては、意識が高く素晴らしいなと思っているけれど、副会長時代の貴女を評価しません。
荒川さんが引退・プロ転向の会見の席で語った「今後は自身の演技力の向上やスケート界を広くサポートしていきたい」の中に、羽生君は、東北の事は含まれていましたか?
自分自身の保身に走ってはいませんでしたか?
綺麗ごとだけで成り立たないのが世の中だ、というのは庶民である自分にも痛感する事実です。リンク再建の発言以上の貢献や、ご自身が座長のアイスショーでアマ選手にも資金を稼ぐ道を開いた事は評価できるにしても、それ以外で何かがあったかという記憶が、私には残念ながらありません。
※匿名でアイリンに寄付しているという事はありえる話ですよね。これならアリかなとは思います。ですが、ネームバリューはある意味荒川さんの方が有利な事柄がこういう点では大いにあるはずなので、何某かの働きがあってもよかっただろうと思う訳です。要は〈目に見える形での支援が見えてこなかった〉という事です。
(他に何かあればどなたか優しく教えて下さい)
それと、宮城県がバックアップしない事にも疑問はあります。
東日本大震災以後の復興途上という事を差し置いてもです。
現宮城県知事…個人的にはその地位に長くい過ぎたのでは、と感じています。東日本当時の情熱がいまもあるとは、昨今のご発言諸々からも感じ取れないので。
【10/30 追記】
河北新報に〈中編〉が掲載されました。
執筆された狭間氏のツイを貼らせて頂きます。尚、中・後編は有料記事ですが、登録すれば1記事のみは無料で読めます。
某塾講師の声が蘇ります「今でしょ‼」…寧ろ遅い位です。
今すぐ取り掛かって欲しい思いでいっぱい。
リンク問題についてだけにしておこうかと思ったのですが。
リアルタイムでの事案故、こちらも載せておきます。
織田君も不遇のスケーターの一人だと思います。
アマ時代の事も、プロ転向してからのあれこれも皆、理不尽な事ばかり。
織田君も心を病んだ事がありましたよね。いまもそのきっかけはそこら辺に転がってる中でよくぞアマ選手として鍛錬に励んでこられたのか。
それに対してのこの仕打ちですよ。
ずっと視て来たスケートファンは皆「視て」きています。
あの連盟は、自分達に利益を齎す選手には阿るけれど、そうでない選手には幾らでも塩対応をします。選手に寄り添うなんて無理無理無理無理。
贔屓の選手が有利になるなら、それ以外の選手がどうなろうと知った事ではない。
そういうスタンスがはっきり見える対応です。
フィギュアスケートを純粋に愛してる相手に対してより一層こういう仕打ちをしていくのがあの連盟の《常識》。
ISUがまずそういう体質だからその下に所属する各国の連盟が腐っているのは当然ですが。
一般、他競技界隈からみれば非常識極まりない運営をずーーーっと続けている連盟。
この異常さを一般の方々にもっともっと知って欲しい。
如何に異常な団体なのか。政治辛みで打算だらけ。自分達の名誉の為に選手を利用し、使い捨てにする屑の集まり。
今年の全日本、昨年以上の閑古鳥が鳴くかもしれませんね。
そう言えばフジで全日本に向けての番組があったとか?
ローカルだったのでしょうけど、TLで話題にも上らなかったよwww
ある意味楽しみです。