競技としてのフィギュアスケート2

昨日の記事の続きみたいなお話。

仮にも「指導者」という肩書がつく立ち位置の人に限ってそんなことあるんかい? て思ったそこのあなた、フィギュアスケート界は他競技の常識が通用しない、恐ろしい村社会なのです。マイナー競技なのに派閥はあるし、本気でルールを分かってないコーチは平気でそこら辺にいるし、“無所属”の実力を秘めたスケーターで自分の処の生徒以上に活躍しそうだと思ったら、平気で妨害工作迄厭わないという異常な「村」です。
現在、通称“下回り”が席巻している事を思えば、近い未来に引退してコーチ業にシフトする現役選手達は恐らく正しいジャンプを教えられないでしょう。自分が持ってる手札以上の事は教えられる筈がないので。

羽生君は昨年の地元TV局行脚の際や、先日の『徹子の部屋』TELASAノーカット完全版で、リンクについて言及されていました。ゆくゆくは、東北にリンクを。願わくば競技が出来る(という事はショーも可能)なリンクを。そのためのお手伝いならさせて頂きたい、と(意訳です)。
通年のスケートリンクは全国でも本当に少なく、北海道も雪国というイメージから通年リンクがあちこちにあるイメージを持たれてる方もいると思うのですが、あにはからんや。札幌、釧路に3か所あるのみです(通年リンクは、ですよ)。
全国でも本当に決して多くなく、中でも充実しているのは西の地域にあるんですよね。北海道は貧乏なのであれですが、意外なのは九州地方にも多くないという現実。
競技人口が少ないからというのもあるけど、羽生君がアマ時代に増やそうと思えば出来たんですよね…スケ連は競技の普及よりも自分達の懐肥やし、或いは特定のお気に入り選手をゴリゴリ推す事に躍起になって、散財しまくりです(恐らく今も)。
但しリンクを造るのは簡単だけど、維持が難しいという事で結構及び腰になるというこれも現実。だから積極的に「作って下さい」とは言えないんですよね。それでも折に触れ口にしてきている(と言ってもまだ2回)のは、そちらにも思うことがあるからに外ならず。

いやでも兎に角まだプロ転向からもうすぐやっと一年! まだたったの一年弱しか経っていません。余りにも常人離れな偉業を立て続けにされ過ぎて、追いかける側もなんだかもう訳判らん状態に陥り、アマ時代の砂漠は何処w
そんなこんなで10年後もよりスケートの可能性を追及した究極の美しさ、華麗さ、技術の粋を魅せてくれると仰っていたので、まずはそちらを楽しみに。羽生君の活動範囲は冗談抜きで幅広いので、プロと並行して被災地の現状を調査したり、スポンサーのお仕事を熟したりという中に、いつかはアイスリンク建設関連の活動も加わるのかもしれませんし、その節は、微力ながら喜んで関わらせて頂きたいと思っています。

以下はちょっと(いやかなり)先走った妄想話。
個人的には、羽生君は誰よりも優れた指導者になるだろうと確信しています。
いつかはそういう時も来るかもなあとも思うけど、そうなるとまたあの村人達が異常行動をするかもしれないという危惧もあり、所詮タラレバ話に過ぎない事ですが。
もしもそうなった時、どうしようもない基礎のない指導者達が溢れてるとか、そういう未来だけはないように祈るばかりです。