禁じ手
今年の『FaOI』ではこれまでにない激震が走りました。
Aツアー、Bツアー各2地域での公演、公演数も同じ。
ゲストアーティストもそれぞれで変わる。スケーターも然り。
ならば何が違うのか? お分かりですよね。
羽生結弦選手がBツアーには出演しないこと。
これがどれだけ大事件かといえば、Bツアーの公演日が土日の二日間での3公演となりました。
【Aツアー/幕張・愛知】
こちらは例年通りのスケジュール。
【Bツアー/神戸・静岡】
衝撃の二日間、3公演!
神戸ワールド記念ホールのキャパは最大で8千人。
静岡エコパアリーナは1万人。
リンクを張りますから実数はどの程度の減になるか、私には分かりません。
が。
特に静岡に真壁氏が危機感を募られている事だけは、手に取る様に分かります。
先日毎年恒例の番組に真壁氏が出演し、『FaOI2024』のPRをせっせとされていたそうで。
中でも静岡のPRが凄かったらしいですね。神戸は大丈夫なの?
大丈夫ではないかもしれないけれど、千秋楽となる静岡に閑古鳥を鳴かせたくないのかなあ。いやでも内容は静岡だったのに、画面には延々羽生君の演技映像が流されてりゃ、静岡も羽生君が出演すると勘違いする一定数の人が現れても不思議ではありませんよー(知ーらない)。
興行主として〈座長〉として、ふんばりどころなのは分かります。
分かりますが…一番やっちゃいけない事を今回とうとうやってしまいましたのね(あ~あ)。
その添付ファイルがこちら👇
(申し込み日付や購入先のリンク等は消してあります。リンクから飛べば見られますので)
TLでこれが流れてきた時、冗談抜きで目が飛び出ましたわ…。
このえげつない割引価格…いくら先着200名とはいえ…200名埋まればええのんか? 満員になるんか??
いやもう…言葉が出ませんでしたよ。
巷に溢れるアイスショーが割引したり、少ない観客を映像では満員に見せる様にと席移動を謀ったり、黒幕を席に張って潰したり。珍妙なサービス過多で法外な価格設定の席まで売りに出したなんてのも近頃目にしましたねえ。あれは売れたの??
数少ないとはいえ、自分で購入した価格席外の場所に移されて憤懣やるかたない思いをさせられたお客様がいたことを知っています。
『FaOI』ではこれまで一度たりともそのような事をしてこなかった。しなくて済んでいた。それは何故か? 答えは簡単。
『FaOI』には世界一のフィギュアスケーター〈羽生結弦〉が出演しているから‼
例え彼の出番が3時間半の中のOP・コラボ演技・ED+αのトータル30分あるかないかだったとしても、それだけの価値があると誰もが思って遠くから近くからそれぞれの会場へと赴くのですよね。
それがとうとう2024年のBツアー。
恐らく真壁氏が一番恐れていた事態になったのでしょう。
羽生結弦選手のBツアー不在。
興行主であり座長である真壁氏は、脳内の電卓を高速で叩きまくった事でしょう。どうすれば赤字を出さずに済むか。最小限で抑え込めるか。
その一つが会期日程を一日減らす事。リンクを張る日程が一日減るだけで恐らく相当な節約に寄与するでしょう。公演回数自体は変えず(出演者の方々の負荷は相当なものと想像してます)、一日2公演開催する。チケットも抽選ではなく先着にする等々…。
興行主として徹底して計算し尽くしている感じがします。
だがしかし、現実はもっともっと厳しかった!
チケット売り上げが捗々しくない。焦る真壁氏!
出演スケーターにも、ゲストアーティストにもギャラを払わねばならない。自分達の利益も上げなくては興行として成功したとはいえない。
かくなる上は……
袋井市在住者限定優待割引チケットを設定‼(どっかーーん)
…
……これ
これはね真壁氏。
こういうのをね真壁氏。
巷では「禁じ手」と言うの‼
方法としてはアリだけど、絶対にやっちゃいけない禁忌!
これにとうとう手を出してしまった!
私は昨年の今頃も相当辛い事を真壁氏には言っていますが、今年も同様になるんですねえ…嘆息
だってさ、興行主としても座長としてもダメダメなんだもん(言っちゃった!)
羽生ファンは須らく単独アイスショーのホスピタリティの恩恵を受けている。会場に行けないファンにまで最大限のフォローをしてくれている。
羽生結弦という名前の認知度や知名度だけでなく、そこに確固たる信頼感がある。失望させられない安心感がある。寧ろいい意味での驚きを日々見せてくれる。価格以上のものを観客に味わわせてくれる。グッズもセンスが光ってる! 今年のFaOIのグッズ…パンフ以外に欲しいものはありません…勿論Aツアーのだけでいいと思う多分。
真壁氏は羽生君の ICE STORY にも関わっていましたよね。舞台裏で花束渡してましたもん。羽生君がプロデュースしている姿をどうみていたんでしょう。興行主としては大先輩かもしれないけれど、羽生君はこれまで真壁さんのやり方を具に視て学び、自分自身のアイスショーに投影したんですよ。真壁氏のアイスショーだけではないだろうけど。
そこには真壁氏には想像もつかなかった様々な配慮やアイディアが宝の山の様にあったでしょう。真壁氏の中には無かったものが羽生君のそれにはある! 羽生君が密かに(自分の時は是非とも改善したいなあ)と思っていたものだと私は想像しています。
しかしBツアーの残念な展開から察するに、真壁氏は羽生君から一切学ぶもの、学ぶことは無かったようです。
あったなら絶対にジモッピー割りなんてしませんよ!
やるなら最初からその旨設定して告知し、それ以外の正規でチケットを購入する人達へのフォローをしている筈なので。アンフェアな事を羽生君は絶対にしません。
袋井市の羽生ファンで既にチケットを正規で購入してた人、いるのでは⁉
そういう方が少なければいいなあ…と思います。不誠実ですよ真壁氏!
「大先輩」としてのプライドですか? 俺が育ててやったようなものという思いからの驕りですか。なんだかんだ言いながら胸中では「この若造が」という思いで苦々しく見ていただけなんでしょうか。
辛辣な言葉を羅列しているのは自覚してます。だって「そう」としか私の目からは見えないのですもの。
以前から言われていましたし、昨年も私自身も言ってた気がしますけど改めて言っちゃうと…
真壁氏には興行主として絶対的な欠陥があります。
観客を大切にしない。
ご新規さんばかりに目が行って、これまでの『FaOI』へ欠かさず通ってきている太い客を忘れてませんか。不平や不満を心に抱きながらも毎年通ってくださるお客様を蔑ろにするのは悪手中の悪手!
私、昨年はあのルンバに大層怒っていました。今年は導入したらアホだと思ってます(言葉を選ぶ気にもならん)。
羽生君は自身のショーが終わるとすぐさまアンケートを取って、観客の生の声を聴くんですよね。『RE_PRAY 』でもそうでした。
対して『FaOI』。…アンケートなんて取った事ありましたっけ? 答えた記憶がないぞー。いつぞやの『DOI』で一瞬アンケートが登場したらしきことはありましたけど、すぐにその存在は消えましたよね。
観客の声を拾うのは一番大切。お客様の生の声を反映させて成長していくものではないのかしら。良かった点、改善が必要な点、それらは観客が体験した生の言葉からしか把握しえない事です。自分が関係者席から演技を眺めているだけでは絶対に分かりません。
(羽生君はあらゆる席種に自らが座して視野や音質等々の確認をキッチリしていますけど、真壁氏は絶対観客席で観るだけだと思ってる)
キャンデロロの為に作ったのが始まりの『FaOI』。そこから随分と時が流れ、『FaOI』はいつしか羽生君が実質座長と呼ばれるまでに、羽生君に依存したアイスショーというのが実態となりました。
何度も言うけど、悪夢の2016年の札幌FaOI程のガラガラにはならないにせよ、そこそこの空席が想定されていながら観客を大事にしないとは…興行主としてその姿勢が私は失格だと思います。
関係者の良席に腕組みしてふんぞり返って演技を眺めてるーーなんてイメージが沸きますよ。傍から見て感じ悪さ全開じゃないですかー。
誠実な興行主なら、自分と同じ立場にある人の事を良く視るものです。年齢性別等無関係に、自分自身に足りない処は学ばせて貰おうとね。
真壁氏からこういう姿勢は全く見えてきません。事ここに至ってもコレなのですから。伸びすぎた鼻っ柱を折られる日は来るんでしょうかねー。
エコパアリーナには、羽生君が競技時代最後のFaOI出演となった時に三日間頑張ってチケットを自力でゲットして行きました!
緩やかな坂道を上った先にある会場でしたが、多くの方が仰ったほど苦痛な坂では無かったですし、会場も音響がとても良くて、私は好きな会場です。
あの会場で千秋楽を迎えるのですから、空席は無い方がいいと思ってます。
『FaOI』のテコ入れの方向を間違えまくってる真壁氏、どうか早く気づいて。
スケーターが多ければいい
長ければいい
コラボがあればいい
様々な見せ方で観客にアピールできればいい
とかね…
スケーターが多くなればなるほど時間は伸びたうどんのようになって中ダレするし、コラボだって相性というものがある。実力ある人同士だからこその見応えというものもある。アピールを履き違えたルンバなんて二度と使わないで欲しい。
「テコ入れ」の意味、今一度よくよく熟考なされませ。