前進か後退か
FaOI2023幕張公演が終了しました。それから一夜明け。
今週末には仙台…もとい宮城公演(利府)がありますね。
幕張公演は悲喜交々な事がありました。
今回どこまでをまとめるか考えながらこれを書いています。
私は羽生ファン、脳内を「羽生結弦」が99%占めているくらいに日常的にも考えている、生活が羽生結弦第一の人なのでw そこはやっぱり羽生君関係を最初に綴ろうと思うのでした。
今回のお披露目プロは DA PUMPの「 if... 」。
昨年のFaOI2022のAツアーはスガシカオさんの「Real face」。
今思えば、このプロから羽生君がフィギュアスケートの概念を取っ払おうとしているのが分かります。“紙コップ落ち”さんが出る位に軽く衝撃を受けましたものね。小道具を使ったプロが過去にない訳ではないけれど、水を被る演出は驚きました。例にもれず日々より一層よいものを、という研究心も満載。そこからあの伝説の宮川大聖さんの「レゾン」で盛大な稲妻に打たれました。Bツアー最初の神戸で初見だった方々の感想を観てからの静岡で、予備知識を入れ(楽曲、衣裳、振り付け等)直に目の当たりにしてもやっぱり言葉にならない衝撃が身の内に走りましたよね。
そこからプロ転向して自身単独のアイスショーを熟し、一年未満の間に様々な金字塔を打ち立て続けられています。
自身で振り付けたプロも多くあり、youtubeでのお披露目も含めるとアマ時代では考えられなかった数になります。
で。それら全てが「競技プロでは考えられない」内容のプログラム達。
同じジャンプを3回繰り返すとか、楽曲そのままを振り付けるので6分以上あるとか。4分半から4分に短縮された競技プロで倒れてしまいたくなる位大変なのに6分強! 羽生君のprofessionalとしての矜持を強く強く感じます。
いまの羽生君を“評価”するのは観客であって審判ではない。
何故ならば「興行」だから。
「値相当の演技で観客を満足させる」のがお仕事。
羽生君が出演したFaOIの前のアイスショーはSOI2023。
これは北米でもあるショーで、アメリカ・カナダでも開催されていますね。
国外のショーについてはより一層門外漢なので多くを語れないのですけど、カナダでOPのトップバッターを飾ったのはPチャン、アメリカでは自国の金メダリストであるネイサン・チェン。
海外ではどんなOPなのだろうと一寸興味があったところで幸いにも目にする事が出来ました。Pチャンは健在のバターを溶かすような滑らかなスケ―ティングが美しかった。いつかFaOIに読んで欲しいよ、真壁さん!
対してアメリカのネイサン…え゛ネイサン?? そ、その体形は、いやその残念な演技は??? 振り付けも横にいるJブラウンや宮原知子ちゃんよりも遥かに劣るもので、目を覆いたくなる程の残念なもので、加速度的劣化の激しい北京五輪金メダリストでした(嘆息)。
私はネイサンに言われていた褒め殺しの言葉達を思い出しました。「踊れるのはネイサン!」「華麗なステップ!」等々…もっとあげようと思えばあるけど文字数が勿体ないw この美辞麗句は羽生君に当て付けた言葉で無味乾燥なものでしたね。全部羽生君にこそ相応しい言葉達ですもの。
で。
彼を筆頭に現役でも「踊れる“風”」な選手っていますよね。
あくまでも“風”。ナンチャッテです。
フィギュアスケーターだから「しょうがない」。
ダンサーさんが見た時に「これはダンスではないけれど、フィギュアスケートというジャンルのものだから、ナンチャッテであっても“しょうがない”」
同じ様に使用する楽曲もスケートの為に編集されたものだし、それに合わせて踊るのがスケートという競技だから「BGMでも“しょうがない”」
そう思われていた/いるんですよ。
それらの思いを全て払拭し続けているのが我らがプロフィギュアスケーター・羽生結弦❣(アマ時代からでしたけどねー。ネイのプロ
/技術が素晴らしいと思った事は唯の一度も…😑)
ジャンルを問わない音楽の専門家の皆様が口を揃えて絶賛!
ダンス(バレエ含)の専門家の方々が口を揃えて絶賛!
今回はヒップホップというジャンルも加わったと思いますよ。
Twitterをされてる一部のスケオタの方はどうもそれがお気に召さないご様子。私は直接そのツイを見ていないのですが(流れて来ないので)、どうも羽生君がリンクを「滑らない」のがお厭だそうです。
ーーこれはナリオタだと思うんですけどね。羽生ファンの中を割こうと躍起なのかな? 知らんけど。
「フィギュアスケートとは斯くなるもの」
競技で規定された路線であるべきもの。それ以外は邪道。そういいたいんだと思いますが…ハテ、ナニヲ仰ッテイルノカナ? プロで滑る彼に何を求めてるんだ。
競技では不可能だった縛りのない自由な演技が出来る、それで目の肥えた観客達から評価を受ける、厳しい世界で勝負しているのが「プロ」という肩書を持った人の「お仕事」です。
気に入らない人は去って下さって構いませんの事よ。
旧態依然の演技が好きなら、アマ選手が沢山いるじゃありませんか。
フィギュアスケートの未来を開拓し続ける彼の足を引っ張る“自称・ファン”なんて不要です。彼が次は何を魅せてくれるのか、どんなことをしてくれるのか、ファンは勿論、あらゆるジャンルのプロの皆さんもワクワクして待ってますよ。ぶつくさ言ってる人は今すぐGo home!
先程も言った「レゾン」からFaOI2022静岡千秋楽で魅せてくれた「ダムパリ」。これも本当に素晴らしかった❣ 私はダムパリをずっとずっと見たいと思っていたので、あのダムパリを目の当たりにする事が出来て、心底、神様に感謝しました。
ダムパリ…「ノートルダム・ド・パリ」は競技プロとしてウィルソンが羽生君に与えたものでしたけど、うら若い十代の羽生君にはあの物語は難解だしドロドロの愛憎劇で、それを土台にした至高の愛を歌ったパートが使われていて大変だったよねぇって今でも思います。怪我もあったしね…😿
そのダムパリを「今の自分なら表現できる」と思ってお披露目してくれた千秋楽のそれは、カジモドのエスメラルダに捧げる愛を濃厚に表現されていて本当に感動しましたし、今もこれからもずっとずっと大好きです。
新妻聖子さんがゲストアーティストだったから実現したものでもありましたね。本当に美しい「舞台」でした。
それからおよそ一年後の今年2023。
DA PUMPの「if...」も濃密に『「君」以外を愛せない』と歌ったもので、この世界観を見事に表現していて、恋愛経験が殆どなさそうな羽生君がどうしてこれ程までに表現できるのか、という呟きを目にしました。
それへの私なりの答えが以下のツイ。
本当に恋愛をする必要がありやなしや?
恋愛と一言で言っても沢山のカタチがあって、形式に捕らわれないものが沢山あります。本(漫画含)を読んだり、ゲームをしたり、ドラマや映画を観たり、そういう中から知識は得られるもの。そして自身の恋愛は経験がなくとも、それ以外のもので代用出来る経験は豊富にして来ている羽生君。
誰よりも想像の世界を知る羽生君だからこそ、成し得られる至高のプログラムがまた一つ生まれました。
今週末は利府での演技が観られますね(私はお茶の間組だけど。映像待ち)。
そこを過ぎたらBツアー。今年のBツアーの演目も大変楽しみです。
――とやっぱり長くなり過ぎました😅
もしかするとまた追記するかもしれませんが、羽生君に焦点を当てた内容は今後もあれば以下に追記します。無い事を祈ろう👈