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ゲーム理論の紹介

マシンエコノミクス副代表のMです。

初めての投稿とのことで僕が好きなゲーム理論について紹介したいと思います。

 まず、ゲーム理論の何が面白いのか。現実世界では、他者との関わりにおいてたくさんの意思決定を行うことになると思います。相手からの誘いに応じるべきかどうか、集団での物事を決める際にどうしていくべきか。全て自分の利益・考えを追求すればいいと思うかもしれません。

 ですが、そういった事柄は全て他者がいることで成り立っているものです。自分と他者、双方の利益・戦略を可視化することによって初めてよりよい意思決定が可能となるのです。ゲーム理論は現実社会で生きていく上で必要な意思決定を行う一助となります。
 

 まず、ゲーム理論として扱う為の条件について話していきましょう。

[1] 複数の行動する主体が存在すること
[2] プレイヤーはそれぞれの目標を達成しようとして、いくつかの行動を選択する
[3] プレイヤーの目標の達成は自分の行動の選択だけでなく、相手の行動の選択にも左右される
[4] プレイヤーは一定の規則(ゲーム上のルール)を守らねばならない

この4つになります。ゲーム理論は、経済や社会における複数の行動主体の意思決定と行動を研究していく分野です。分析をしていく中で2つの視点があります。

規範的理論と記述的理論です。

規範的理論とは「いかに行動すべきか?」、記述的理論は「実際に人々はどのように行動するか?」を考える分析方法です。規範的理論は’理想’のようなもので、記述的理論は’現実’と捉えてもらえればわかりやすいかと思います。理想を追求することも現実を直視することも、どちらも人間の行動を研究する上で大切な視点です。

 ゲーム理論は、人間の行動を研究する分野である為、経済学だけでなく、自然科学、人文科学の幅広い分野でも応用されています。
 それは、自立した行動主体の相互依存状況というゲーム理論の研究対象としているものが、多くの分野で共通に見られるからです。

次回はゲーム理論の成り立ちについて話したいと思います。

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