5minutes before
「どこで間違えたんだろうな」
答えが欲しかったわけじゃない。ただ呟いただけ。
街で一番デカい病院の中の、暗く、狭い部屋。
どこかわからない。やつらから……いわゆるゾンビとでも言えばいいのか……生きてる人間に襲いかかり、食いつき、殺し、食いつかれた人間もやつらの仲間になって、数を増やして襲いかかってくるバケモノどもから逃げて逃げて逃げて、行き着いた先がここだった。
「ごめんな」
「いいよ」という許しを期待したけど、そんなものは返ってこなかった。
謝罪の声の先にいる俺の妹は