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セミファイナル決着 チーム変更規定をあらためて考えてみる
新規
— 黒点棒@麻雀note (@kurotenbou) May 6, 2023
来期もファイナルに進出できないとチーム変更規定の対象となるチーム・選手に焦点を置いて、あらためてこのテーマで書きました。https://t.co/PYhOAYA7im
Mリーグ2022-2023セミファイナルが終了しました。これに伴って、チーム変更の規定の対象となるチームと来年の結果次第で対象となるチームが確定しました。
【来期はメンバー変更が必要】
・赤坂ドリブンズ
【来期もファイナル進出できなかった場合、メンバー変更が必要】
・セガサミー、サクラナイツ、パイレーツ
この入れ替え規定の是非については賛否様々な意見があります。しかし様々な意見があるからこそ番組が盛り上がる要素になっているわけなので、逆説的に「あっていいルールなんだろうな」とは考えられます。
規定のメリット・デメリットに関しては以前noteに私の意見をまとめています。「既定の妥当性」というベーシックな部分についての考えは、是非こちらのnoteをご参考ください。
↑のnoteでは、チーム変更規定は
①番組の見応えとしては重要な要素
②新規加入の選手にはちょっと厳しい
→現役選手が確固たる人気や実力がある場合、新規の選手が常に入れ替え候補になる。直近2年の僅かな試合数で結果が出さないといけない。
③発生頻度は妥当か?は現役選手と候補選手の魅力次第
→現役Mリーガーがこのままのメンツで続けた方がいいくらい人気があるなら4人1チームとして売り出していくべきで、頻繁に入れ替え発生させるべきではない。現役選手よりも人気が出そうなプロがまだまだいるのであれば、適度に入れ替え発生させる規定の方が好ましい。
およそこの3点に焦点を置いて書きました。
今期の入れ替えではパイレーツとサクラナイツが敗退したことで、新加入した優・渋川・仲林の3名全員が来年の結果次第で入れ替え対象になる可能性が発生してしまい、②の懸念がより浮き彫りになりました。
よって今回は②の件を、今期の結果を踏まえてもう少しまとめてみました。
*いつもですが今回のnoteは結構主観が強めに入っていますので、その点ご理解いただけて読み進めていただけると幸いです。
*また、大前提として私はMリーグは麻雀が最も強い32人が出場していることが好ましいとは全く思っていないです。この番組はルールが分かっていない人でも楽しめるような、麻雀を好きになるための入り口的な役割が年々強くなっていると考えています。この部分の考え方が食い違っていると読んでいて納得できない箇所があるかもしれませんので、そこはご留意ください。
新制して2年で入れ替えはやはりきつい
![](https://assets.st-note.com/img/1683425234318-J26BGSagWd.jpg?width=1200)
あくまで個人的な見解ですが、ドリブンズが今回規定対象となるのはそれなりに納得性があると考えています。もちろんこの4人の体制で続けてほしいと強く願っていたファンもいることは充分分かっていますが、申し訳ありません。
規定に関係するのは直近2年の成績だけですが、ドリブンズの場合、同じメンバー構成で5年(丸山さんが加入してからの4人体制では4年)やってきています。そのため5年間の結果を総合して、「成績不振」と「マンネリ化回避」の両面から考慮すると、番組的にチーム変更規定の対象となるのは納得できるように思いました。
(そもそもドリブンズのチーム方針が番組の向かいたい方向と合っていないことについては本題とずれるので今回は割愛します。)
同じ理由で昨年のパイレーツの入れ替えもそれなりに納得できるものだと思っていました。同じく4年(瑞原さんが加入してからの4人体制では3年)やってきて小林さん以外の3人の個人成績は2020年までで3桁以上のマイナス、そこから瑞原さんは2021年MVPを獲得して大躍進しましたが、他2人は例年とあまり変わらない展開でしたので、既定が適用されることに大きく違和感を感じませんでした。
しかしこれらの2ケースと来期のサクラナイツとパイレーツは明らかに違うと考えています。4人体制として始まったばかりでマンネリしているわけないですし、むしろこれから4人体制としてチームのファンを獲得していく、成長途中の大事な時期だという見方をしています。近年はMリーグ発足当時に比べて「チーム力」での売り出し方が強くなってきているようにも伺えます。控室配信や各種イベントが充実していることから、個人推しというよりも4人全員の「チーム推し」のファンも結構多くいるように思います。
にも関わらず、短期だと運次第で起こりうるような結果を基にした規定を適用して選手を変更していくことは、本当に番組的にプラスに働くことなのでしょうか?と感じずにはいられないです。
*これは今季の風林火山と雷電にも全く同じことが言えました。どちらのチームも4人体制のチームとしてはまだ2年しか経っていませんでしたが、サクラ/パイレと同じようなことを強く思わなかったのは、雷電は本田さんの「追加」に留まっていて3人体制は3年と長く、その間も成績不振ではあったのでそれなりに納得性はあり、風林火山はIKUSA含めてチームコンセプトがよく分からんかったからです。
規定を軟化してもよいのでは?
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今のところ毎年1チームペースで変更規定の対象になるチームが出てきています。前述noteにも頻度のことは書きましたが、これが妥当な頻度かどうか?は人に寄るかと思いますし、少なくとも問題になるくらい多すぎるわけではないと思っています。私はあくまで上記「新規加入の選手」にシビア過ぎる点だけは軟化してもいいんじゃないかなと思っています。
そもそも今ある規定が「絶対」のものではなく、番組側が視聴者数を増やすために設定した規定に過ぎなくて、番組の規模と現選手のパフォーマンスを鑑みて、「今はこのルールじゃないな」と考えられるのであれば、ガンガン変えていけばいいと考えています。
これも主観に過ぎませんが、少し前と比べて今の32人(ドリブンズはここから変わりますが)はこのままのメンバーでやっていった方がチームとしても番組としても人気が出るメンバーがそれなりに揃ってきているように思います。前述した4人メンバーで売り出していく機会も増えたこともあって、コロコロ変えていって初見の方やたまに見る程度の方がついていけなくなってしまうよりも、今の4人のチーム人気を高めていく方が長期的に楽しめる番組になるのではないでしょうか。
(少なくとも現在の下位半分のチームが対象になる規定は「成績で判断しているように見えるけど実は結構運の要素が大きい」規定であると考えていて、それだったらいっそのこと人気投票で下位だったチームが入れ替え対象になる方がまだ妥当性があるように思えるくらいです。これは言い過ぎか。)
前述③について、もちろんMリーガー予備軍として魅力的な選手はたくさんいます。個人的に浅井堂岐さん、竹内さん、醍醐さんがMリーガーになって活躍する場面は期待したいです。しかし、現Mリーガーと同じくらいかそれよりも人気が出る可能性がありそうなプロってそんなにいるのでしょうか?これは早い者勝ち的な面もあって初期からMリーグに参戦している人ほど有利な傾向はありますが、長期的にそれを超えられそうな人、私は両手で数えられるほどもいないのではないかと思っています。
以上を踏まえて、やや規定を軟化していく方向にしてもいいのではないかと個人的には思います。
前回のnoteではセミファイナル敗退とレギュラー敗退が同じ価値なのは違和感があるので、レギュラー敗退は-2p、セミファイナル敗退は-1pとして、-3pになったら規定にかかるとしてはどうかという提案をしていました。(&ファイナル進出3位以内ならばリセットなどもアリですね。)我ながら良い提案だなと思うのですが、もっと軟化して「チーム編成が変わったばかりのチームは初年度の成績は規定対象に加味しない」とか、少なくとも3年は様子見できるようにしてもいいかもしれないと思いました。
これは番組のステージが変わってきたので、軟化してもいいかなと思ったところがあります。打ち切りレース真っただ中のジャンプの新連載の漫画と、数年安定して連載している漫画ではテコ入れの方向が違ってくる、みたいなイメージです。Mリーグももう5年やっていて右肩上がりに人気が出ていて、選手やチーム人気がそれなりにあると見ています。そのため、短期的なドラマのためにプロを「消費」していくよりも、もっと長い目で見て、今の人材を活かして人気が出るやり方をしようやと考えるようになってきました。
来期のサクラとパイレは?
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もしこの2チームが来期もファイナルに進出することが叶わず、規定が適用されることになってしまった場合は誰を入れ替えるか?についてです。あくまで私ならどうするか、個人的な見解です。
サクラナイツ
個人的に優勝を狙うのであれば堀さんと渋川さんをクビにすることは戦力的に絶対にあり得ないです。しかしチームの顔として初期メンバーであって人気が高い内川さんと岡田さんを外す事はもっと無いです。
やっぱり消去法で入ったばかりの渋川さんか、来年も成績不振が続くようであれば広報活動の弱さも加味して(雀力を基準にしたらもうほんと、考えられないですが)堀さんを放出するしかないかなと。しかしそもそもが誰も選べない状況なので、そうなると渋川さんは解説が優秀過ぎるがゆえ、番組としてもWin-Winとなる手前、放出しやすいかもしれません。というか番組全体のことを考えると渋川さんを放出して解説として招くのが正着過ぎる。
これは超個人的な気持ちですが、本人がプレイヤーやりたい意向があるのを知っているし渋川さんの麻雀も好きだし、窮地でのポジティブさや思いやりのある言葉選びなど、チームの中でまた良さが見えていたので、引き続きプレイヤーとしても見たいのですが… やっぱり渋川さんの解説も聞きたい。これは言い過ぎですが、日吉さんに麻雀させているようなもったいなさを未だに感じています。だからもし規定にかかる場合、悲しむべきか喜ぶべきか微妙な部分もあって、じつは今期サクラナイツをそこまで応援できませんでした。(何なら去年の方が応援していたまであります。)
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パイレーツ
ここはもっときつい。来期どれだけ成績不振だろうが、小林さんと瑞原さんをクビにすることはあり得ないでしょう。チームとしても番組としても顔をなっている2人なので、外した損益がでかすぎる。それくらい2人とも番組にとって欠かせない選手です。(私が以前行った非公式な「番組に欠かせない選手」アンケートで、小林さんは4位、瑞原さんは9位。)
そのため、新規の2人で一騎打ちせざるを得ません。みなさんご存じのように、2人ともセミファイナルで大活躍しました。私は2人を連投した木下監督の采配は推せるなと思っていました。
こういうピンチな状況で、かつ条件戦も始まっているような難しい局面でもトップを持って帰ってきてくれる選手と期待して2人を指名しているわけですし、来期を見据えると上記のように結果で示さないとどちらかがクビになる立場です。当人たちで結果で示させるのは、大変理にかなっているように感じられました。その結果、こういう場面でも「出せる」強い選手であることが観ている人誰もが納得できたのではないかと思います。
むしろこの2人が頑張ったが故に、「この4人体制が来年の結果次第で解体になるのはあんまりではないか」という規定に対して疑問を抱く人も増えるのではないかと、そこまで先読みして思ったくらいです。
サクラナイツと同じくこちらも選びようがないので、そうなった場合に特にドラフト二位指名だった仲林さんの方が放出される可能性が高い。2人の成績がほとんど同じくらいだったら、ドラフト第一指名であることに重きを置いて、優さんを継続して仲林さんを放出する。こうするしかないのではないかと思います。
私はセミ開幕前に書いたnoteでもこの懸念は触れていて、強さを証明しきるタイミングが充分にないまま契約終了になってしまうのが最悪のケースではないかと思っていました。だからパイレーツはファイナルに進出してほしかった。
しかし、セミファイナルを見終えて考え方が変わりました。なんというか安心しました。なぜかというと、窮地な状態で仲林さんは数々のプレーでその強さを魅せることができ、多くの視聴者に評価されていたからです。
特に最終週はTwitter上で「仲林の麻雀がファイナルでも観たかった」この意見がとにかく多かったです。
ファイナルでの仲林さんも見たかった… pic.twitter.com/XzQ9Q903p3
— 圧倒的感謝っっっ!!! (@bakeshougun) May 2, 2023
包囲網を突き破れ! 仲林が決戦の船出で見せた涙【Mリーグ2022-23セミファイナル観戦記5/2】担当記者:ZERO / 沖中祐也
— キンマweb@竹書房公式 - 麻雀ニュース・情報サイト (@kinmaweb) May 2, 2023
記事はこちら↓https://t.co/srGnfrgWhR #麻雀 #Mリーグ #仲林圭 #UNEXTパイレーツ #松ヶ瀬隆弥 #瀬戸熊直樹 #滝沢和典 pic.twitter.com/wjpJ1cFe66
もちろん来期はチームともに結果がともなって規定回避できることをまず第一に期待していますが、結果の妙というものもあり得ます(*運量の低さの懸念はある)。
最悪のケースになったとして放出されても、しかしそれでもいいんじゃないかと思えました。もはやどこのチームもこの選手は欲しいでしょうよ。というか番組的にも絶対欲しい。
もちろんチームカラーやパーソナリティに寄るところはありますが、自由契約となった場合、実力的も番組的なドラマや注目度的にも、他のMリーガー予備軍のプロたちと比べても大差で抜けているんじゃないかと個人的には思えます。そのため来期も引き続き内容で魅せてくれればよいだけのことで、余計な心配を私がする必要などないな、ということが言葉ではなく心で理解できました。
視聴者の意見、それなりに反映されるのでは?
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最後に、そもそものこのチーム入れ替え規定自体が納得できない人や、4人1チームをもっと見せていく番組作りをした方がいいのではないかと強く思っている人、他にもこの規定変えた方がいいんじゃない?と強く思っている人がもしいるようでしたら、私は率直にその声を発信していった方がいいと思います。少なくとも規定によって観なくなるくらいならば。
Mリーグが人気がどんどん高まってきているコンテツであるといってもまだまだマイナーで、視聴者側の意見が反映されやすい環境にある範囲だと思います。(こんなにプロとファンが近い業界ってなかなかないでしょ。笑)
前回のドラフト会議、第一報では結果をTwitterで発表するだけで放送しないことになっていましたよね。今となってはどういう判断でそうしようと思ったのか全く分かりませんが、結局視聴者の観たいという声が多かったので、急遽配信を行うことに切り替わったじゃないですか。
Mリーグの規定もそれと同じく対応してもらえるものかは正直わかりませんが、前述したように厳格に鉄の掟として強い意志をもって設定しているわけでもないでしょう。視聴者からして今のメンバーをあまりに入れ替えしすぎると視聴する気がなくなるとか、そういうような意見が多く寄せられるようであれば、当然規定を緩和するなり、別の方法で番組にドラマや緊張感を生む仕掛けができないか一考はしてくれるのではないでしょうかね。
それに、制作側視点で考えた時に、むしろそういった動きに発展する方が、番組の熱狂が外に波及していることの表れとも捉えることができて嬉しいのではないですかね。逆にこの規定について特に波風が立たない方が、やっぱりまだまだ番組規模が大したことないし、現役でやっている選手の価値ってその程度であって、まだまだドラマを作るために選手を消費してよいものなんだって思われてしまう、とも考えられるかもしれないです。
まとめとファイナルについて
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以上まとめると、規定を設定した2020年当時よりもチームとして4人セットでの売り方も顕著になってきているし、選手もそれぞれの人気や知名度が上がってきているように伺えます。そのため、当時よりも一部の規定を緩和して、特に新制した4人チームの成長を途中で見限らないような規定にしてもいいのではないかと思いました。
もちろん現在の規定でやっていても大きな問題はないでしょうが、せっかく新制した4人1チームが確率的に25%で2年で解体しないといけない可能性がある今の規定は、ドラマが産まれればいいとは納得しきれず、ちょっと違和感があるかなと私は思いました。
あとはこれに限らず、視聴者の意見は思っているよりも反映される可能性があると思っているので、迷惑にならない範囲で声を挙げた方がいいのではないか、ということを今回書かせていただきました。
来週からファイナルですか。
最後にファイナルについて各チームへの個人的な思いを。
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KONAMI:特に今期は高宮さんの変化に驚いています。一番人気がある模範的なヒーローチームであり、言うことなしです。優勝してほしいです。
雷電:まさに「ここまでくれば見てみたいですよ僕も…歴史が変わるところを」を体現してほしいに尽きます。去年の大敗からのドラマが見たいので、ぜひ優勝してほしいです。
ABEMAS:強いのは充分よく分かっているけど、雷電とは逆に「いつ優勝するの?」と引っ張るドラマを持っていると思っています。個人的には辛酸を舐めさせられたサクラナイツやパイレーツが決勝にいる舞台まで優勝は残しておいてほしくて、今回もちょっと我慢してほしいです。ABEMASファンの人すまぬ。
風林火山:松ヶ瀬が本当にタイムリープしているのか?疑惑の全てがファイナルで明らかになる。アッコロやホヤウなど多数のカムイを温存しており、どこで発動させてくるかも非常に気になるところ。瑠美さんの喜ぶ顔が見たいので優勝してほしい。
おわり
*「ファイナルを終えて」は書こうと思っています。
続編
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Mリーグ2022 まとめ【破】
昔の記事あんま読んでほしくないので値段上げました。。2023年1月〜3月末までの予定が、なんと5月中旬に書いた記事までまとめて読めるように…
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タイトルの序破Qてのもだいぶ古く感じられるようになったなと思いました。2023年5月~シーズン開幕までに書いたnoteがまとめて読めるマガ…
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しろてん校長コース
12660本の記事を格納予定。私がこれまで書いた全てのnoteが読めるレジェンドマガジンです
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