跋文
序文と対を成す言葉はなんぞやと調べたら、跋文(ばつぶん)というらしい。そう、あとがきです。
序文と本文もしくはどちらかを読んでくださった方、ありがとうございました。
私にとってTHE BOHEMIANSとの出会いも、今回の千葉オライリーの脱退も、どちらも青天の霹靂、脳天直撃の落雷そのものです。本文の中で、今回のこと私史上2番目に衝撃的な出来事だと書きました。では1番は何かと言えばそれは彼らとの出会いでした。
雷で思い出したのですが、ギネス世界記録には人生で7度落雷に遭遇し怪我を負いながらも生き延びた人物の記録があります。今回のような精神的に受ける落雷も相当の衝撃なわけですが、2度受けた今、生きています。幸運なことに精神を病むこともなく。1週間ほど不眠にはなりましたが今のところその程度です。
このギネス記録を見ると、何となく私もまだ5回くらいは精神的な落雷体験をしても何とかなりそうだなという気がしています。
ちなみに、そのギネス世界記録を持っている方は既に故人なのですが、老いらくの恋に悩み自死されたそうです。Wikipedia調べ。
さて。ここからは補足です。
序文はもうどうしようもないブツだと判断したので、本文についての補足のみとなります。
Q&Aスタイルでお届けします。
Q.写真や動画の貼付がないのはなぜ?あれば宣伝にもなるのでは?
A.今の私にそれらを選別するために幾つも直視するメンタルがないからです。宣伝はしたい。宣伝だけで20記事は書ける。何なら1曲ごとに書いてもいい。このような熱量の持ち主が宣伝になるような文章を書こうものなら記事の趣旨が変わりかねない。つまり、内容の一貫性を損ねないためでもあります。
Q.文章のタイトルがないのはなぜ?
A.タイトルを付けることで、出さない予定の答えを出してしまうような気がしたからです。もしくは事実だけを述べたタイトルにするとしても、それを受け入れがたい気持ちがタイトルを打ち込むことを拒みます。上と同じく筆者のメンタルが理由です。
Q.ジャンさん?
A.「千葉オライリー(と無法の世界)」はその名前になる以前に「ジャン」という名前を既に平田ぱんだから授かっていました。最初の脱退前のことです。次のドラマーは「ジンタ&ザ・ミラクルズ」。彼が抜け千葉オライリー再加入にあたり、平田ぱんだが彼より長い名前にしようと「千葉オライリー(と無法の世界)a.k.a.ジャン」と新しい名前を授けました。それから何年もそう名乗っていたのですがある年にあまりにも長すぎるとして「a.k.a.ジャン」が外されました。
なので、名残です。私を含め、ジャンさん、ジャンくん、ジャン、などと呼ぶ方が一定数存在します。
画像添付したXのポストにのみジャンの表記があり文章内にその説明がありませんでした。混乱した方がいたら申し訳ありませんでした。
ちなみに名前の由来は「ババオライリー」「無法の世界」という曲名です。
Q.育休?
A.2021年にお子さんが生まれています。出産予定月にはライブ予定を入れなかったり、21年の暮れに育休と称して2022年いっぱいバンド活動を休む告知がありました。あの時は帰ってくると思ってたから千葉オライリー不在のライブもなんとか楽しめたんですけど…ですけど…。
公式ポッドキャストで結婚や出産にまつわるエピソードを少し聴くことが出来ます。画像や動画の件と同じく貼付出来ませんが。
Q.千葉オライリーとTHE BOHEMIANSにまつわる話じゃなくてあなたの話になってません?
A.↑と思う方がいてもおかしくない表現が一部にありました。申し訳ありませんでした。ややこしい文章はどうか読み流してください。
最初に述べている通り、最後にも書いている通り、あれは私の話です。千葉オライリーのいるTHE BOHEMIANSのことが大好きで仕方ない私の話です。
Q.で、11/3のライブどうだったの?
A.楽しかったです。ほとんど笑って過ごして、一滴の涙も溢していません。良かったらバンド公式Xのポストをご確認ください。写真家柴田恵理氏によるとびきりのライブ写真を沢山見ることが出来ます。
本間ドミノ曰く「俺は千葉のこと一生許さないけど、みんなは許してやってね。背負うのは俺だけで充分だ〜(意訳。うろ覚えです。絶対許さない、だったかもしれない)」とのことでしたが、今のところ私も許さないスタンスのままです。大好きなことと許さないことは両立可能です。ごめんよ。
補足は以上です。
ライブを終えて、ボグマ洋平のブログが昨日深夜に公開されました。まだ読んでいません。
うじうじしているからです。が、これを書き終えたら読もうと思います。
ブログを読み終えたらきっと、THEBOHEMIANSのことをまた新しく好きになる。強張った心が柔らかくなる。
たくさん言葉を並べてみたけど、本当にどうしようもなくうじうじしているんです。ただ文章が長くなるだけで、心の整理なんかつきゃしない。
言い出すまでどのくらい何を考えたのか、その後も引き留められながら活動を続けて、全国ツアーまでして、それでもまたこの決断に至った千葉オライリーの心情を思うと何も言えなくなる。引き留め続けて、育休としてお休み期間を設けて、復帰ライブでとても楽しそうだったメンバーの心情を思うと何も言えなくなる。
2019年に言い出したそうだけど、2021年のライブで自分はTHE BOHEMIANSのチャーリー・ワッツだと、死ぬまでTHE BOHEMIANSだと言ったこと、今年の3月にただいまと帰って来てくれたこと、あの時の涙目、全部嘘だったんですか?
そんな風に怒りや悲しみや恨みがましい気持ちは確かにある。
一方で、2019年のいつ頃その話があったのか知らないけれど、そんな気配を微塵も感じさせないまま、たくさんの楽しいライブをやり続けてくれた5人に果てしなく愛と感謝を覚えている。発表後のライブだって、いつもと変わらないライブをやってくれた。
THE BOHEMIANSのいつものライブとは、最新が一番かっこいい、破茶滅茶に楽しいライブのことだ。
人は素晴らしくときめきを感じるものに出会った時、独り占めしたいと思うのだろうか。それとも、周囲に知ってほしい、広めて分かち合いたいと思うのだろうか。もしくは、対象に何かを与えたい捧げたいと思ったり、誰に告げるでもなく拠り所として心に聖域を持つのだろうか。
THE BOHEMIANSには、その全ての気持ちを抱いた。
恋とか愛とか推しとか宗教とか呼ばれるそれの正体が分からない。初めて出会う気持ちに名前を付けるのは難しい。必ずしも名付けることが重要とは限らない。それでもこれはどうしようもなく初恋だ。
ライブを見るたびに、新しい情報に触れるたびに、その時の彼らに初めての恋をする。その音を聴いて、姿を見て、何度も何度も恋に落ちてきた。
きっとこれからも恋に落ちる。
私の人生には、これから先、千葉オライリーの不在と、THE BOHEMIANSがずっと存在する。
11月3日のライブ中、平田ぱんだがMCで「脱退することもある…一時的に……」って言ってたの絶対に忘れませんからね…!