ゴールデンカムイの歩き方〜初心者が全巻読み終えたら…
漫画、アニメも全く見ずに実写版ゴールデンカムイの映画を観た後、その先を知りたくなりこのほど単行本全巻読了しました。
せっかくなので初心者はこの作品とどう向き合えばよいか参考になるものを書いてみようと思い、タイトルは地球の歩き方ならぬ"ゴールデンカムイの歩き方"にしてみました。また作品に興味ないという方にも登別に旅行したときの写真も少し掲載したのでご覧いただければ!
本文は私のように初めてゴールデンカムイに触れた方向けですから、ディープなファンの皆様は寛大に見ていただきたいと思います。
🧨予備知識の無い初心者は映画から観るのが良い
何度も言いますが私は漫画、アニメも見ずにいきなり実写版を観に行きました。特にこの作品最初から読んでいかないとサッパリ理解できません。私の周りには連載時に途中で断念したという人もいました。
(私を含めて)その理由は身近には感じずらい100年前の時代背景、アイヌ文化、ジェットコースターのような破茶滅茶なストーリーを根気強く単行本・アニメを見てくださいというのはちょっと難しいかもしれません。そんな貴方には、
" 実写版映画から始めることをお勧めします。"
わかりにくい複雑なストーリーに時代背景、荒々しくも美しい北海道、個性的なキャラクターなどごちゃ混ぜな魅力をこれから理解していく方に十分取っ掛かりになります。
初心者の私ミーハーな話題性だけで鑑賞しましたがスィッチが入るにはもう十分。アニメ版もありますが、封切りされた実写版で迫力を感じてみましょう。
🧨世界観を感じるには北海道に行った方が良い
北海道に行くべきだと思います。作品に多くの北海道の地名が出てきます。しかも広い土地ですから明治の人たちがどのような移動手段をとってきたか土地と土地の距離に位置関係のイメージ、難読地名も多いので一度以上は実際に訪れることで理解は一層深まるでしょう。
私は2回しか行ったことないですが、うち1回は真冬の12月で、小樽、余市、登別を旅行したとき各地の降雪や積雪した風景、登別のクマ牧場で見た熊たちを思い出しました(笑)。札幌も行きましたが現代は都会すぎました。
ただゴールデンカムイの世界観の一つは間違いなく北海道の大自然の神秘です。アイヌの人々が様々なカムイに感謝しながら命を繋いできたその原風景はまだまだ残っていると思います。その一つといえるかわかりませんが登別のクマ牧場と地獄谷に行った時の写真↓を掲載します。
ゴールデンカムイ展も見たいけど地方なので検討中…(仙台でゴールデンカムイ展開催中〜3/24日、GWに新潟で開催される)
🧨個性的キャラ達の実写版の描写に期待する
実写版映画は単行本~3巻と4巻の一部の内容を抜粋しています。とにかく続きを早く見たいと単行本レンタルしました。映画の続編でストーリーがどこまで描かれるんでしょう。特にヤバイ奴 断然ツートップの江戸渡貝くん、姉畑支遁はどう取り扱われるのか気になりますよね。
単行本に戻りますが読み進めれば出てくるわ、出てくるわ、個性的なキャラ達。杉元達が網走からキロランケ達を追って樺太に渡り北上するなかで、推しキャラになった鯉登音之進少尉の人間としての成長、また鶴見中尉に最後まで従い命をかけ任務遂行する月島基軍曹、その他奇行・変人・笑わせキャラ達。それらキャラ達の生い立ちエピソードについても丁寧に描いていて読者を惹きつけます。
シリアスとギャクの混在、これが実写版でどのように表現するのか期待しましょう。
尚、3/4日に続編が今秋連ドラでの放送、その後また映画となる予定が発表されました。俳優さんの発表も少しありましたから楽しみ!
🧨ストーリーは読み進めるほど目まぐるしくなる
舞台は広〜い北海道にとどまらず、樺太にまで及んで北上していく。サーカス🎪に出たり、鯉登少尉、月島軍曹は敵だったと思ったら、味方になり、また敵になったりして目まぐるしく入れ替わるストーリー展開に戸惑いつつもページを戻って見返し理解していきます。
キャラクター達は本能なのか、野心のためか、軍隊だからなのか、それとも愛?、曖昧な描写で描かれている箇所も多いので読者も想像力を発揮してみよう。荒々しく狂気に行動する一方で滑稽で思わず吹き出しそうな一面を何度も見せてくれる。そこに一層キャラクターの人間的な魅力を感じさせるのがスゴイところ。
丁度これを書いているころにインカラマッさんの出産(第231話〜)シーンで鯉登、月島の2人の心境の変化が印象に残った。そしてラストでは2人の信頼関係にウルッとする。
また、札幌ビール工場での攻防(第251話〜)も面白い。連続殺人犯、第七師団、土方一派が入り乱れ、海賊房太郎が味方→裏切ったり→味方になったりと目まぐるしいね。
フンフンでお馴染み頭巾ちゃんことヴァシリが狙う尾形とのスナイパー同士の心理戦も見どころだ(第300話)。
最終決戦”暴走列車”(第301話〜)では、尾形、鶴見中尉と闘う不死身の杉元が最強にMAX状態です。
🧨狂気な食事にもかかわらず何故か美味そうにみえる
アシㇼパさん、杉元、白石がチタタプ…チタタプと言いながら調理する食材達🐿️🦭🦦🐻❄️は、現代ではどう考えても食べることないものばかりだけど、その食事がまるで美味しんぼのように繊細に描かれてる。湯気をたたせる細やかな絵、食べてる顔の表情の描写が見ているこちらを翻弄させる。しまいには「これっ食べてみてもいいかもっ」てね(特にラッコ鍋😆)。
ちなみに「ヒンナ ヒンナ」と言って塩をかけて食べてた”動物のノ〇ミソ”や鍋に入れてた”👀玉”は美味しそうに食べてたので”美味しい!”という意味かと思ったら、神や食材に対する感謝の気持ちを表したものです。(作品の最初と最後にアシㇼパさんが説明してました)
作品に出ていた狩猟で捕獲した食料(食べる前を含め)の掲載は難しいのでここでは唯一?現代でもよく食べるシャケ(元祖チタタプ)をご覧ください!尚、クマ牧場に向かうゴンドラで見た空飛ぶ鮭トバ「とば号」にぶら下がってます(笑)なんのこっちゃ。
🧨"五稜郭攻囲戦"に最終決戦"暴走列車"の実写版を想像する
作品を読了された方は皆さんはきっと思うことでしょう。”五稜郭攻囲戦”(第285話〜)の実写化を想像しただけでゾクゾクします。この攻防戦何度も読み返したら映画「七人の侍」のオマージュではないか!いやひょっとしてそれ以上になるかもね。
そして最終決戦"暴走列車"は主力キャラ達にヒグマを加えて生死をかけた一戦は息をつかせぬ場面の連続。この大立ち回りの実写版を見る際は事前にじっくりと予習・復習しておかないとね。
まだまだあるゴールデンカムイの魅力ですが、少しでも興味を持たれた未鑑賞者はまずは映画をご鑑賞ください。そして続きは単行本を楽しみながら読んでみてはいかがでしょうか!
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