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冬の房総半島ドライブ③〜登れる野島埼灯台の「てっぺん」から見渡す大海原に何を思う…
冬の旅行は房総半島へドライブに来ています(ここ3年連続です)
その③は洲崎神社から房総フラワーラインを南下、リゾートの雰囲気一杯の施設「アロハガーデンたてやま」を通り過ぎると車も少なく更に走りやすくなりました。
そして見えてきたのが野島埼灯台。冬の天候は変わりやすい、洲埼灯台では快晴だったけど、こちらは雲が多めでした。
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館山駅からはバスもしくはタクシーになります
野島埼灯台は房総半島の最南端にあり、今回の旅で行ってみたい、絶対外せない場所でした。
野島埼灯台とは
野島埼灯台(のじまさきとうだい)は、千葉県南房総市の野島崎に立つ日本の洋式灯台。南房総国定公園内に位置しており、白亜の八角形をした大型灯台は江戸条約灯台の一つ。日本の灯台50選に選定され、国の登録有形文化財に登録されています。
■灯台の歴史
野島埼灯台は、江戸条約により建設を約束した8灯台のひとつです。当時徳川幕府が海軍力増強のため建設を進めていた横須賀製鉄所(のちの造船所)に出入する船舶のため東京湾口に灯台を建設する必要に迫られていたこともあって、こ れらの事業を引き継いだ明治新政府は、発足早々建設に着手しました。
建設したのは、横須賀製鉄所雇フランス人技師長 フランソワ・レオンス・ヴェルニーです。灯台の設置が急がれていたため、ま ず明治2年1月 10 日仮の灯台で点灯。 本灯台は、このあと2月 14 日に工事を開始し、同年 12 月 21 日に点灯を開始し ました。観音埼灯台に次いで我が国2番 目に古い洋式灯台です。
しかしこの灯塔 は、大正 12 年9月1日(1923 年)の関東大震災で倒壊。翌々年8月 15 日震災復旧工事で復旧されましたが、形は以前と同じ八角形ですが、灯塔の材質はレンガ から鉄筋コンクリ ートに変更されております。これが現在の灯塔です。
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■灯台の見どころ
野島埼灯台は1869年(明治2年)に建造された当時は八角形の白色レンガ造りでしたが、1923年の関東大震災で倒壊。その後、白色コンクリート造りの灯台として復旧され、白く輝く姿は「白鳥の灯台」と呼ばれ親しまれています。全国に16あるのぼれる灯台の一つで、らせん階段を上がった展望台からは房総半島や大海原をぐるっと見渡すことができます。
併置されている灯台資料展示室(愛称「きらりん館」)には建造の歴史や逸話などに関する資料が展示されており、こちらを見学してから灯台を登るのが一般的な見学コース。参観時間は夕方までですが、夜間は灯台から延びる明かりの筋が印象的です。野島埼は半島の先端に位置することから、星空が美しいことでも有名。昼間は青く広い海を、夜は満点の星空をお楽しみください。
灯台に到着して車を停めたら早速向かいました。野島埼灯台は登ることができるのでワクワクが止まりません。
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立ち寄ってパワーをいただきましょう
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「あの雲は稲妻を待たよりかな」
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ちなみに一番は観音埼灯台
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参観寄付金300円(中学生以上です)
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地上 約29mあるので、徒歩で登れるのかなぁっと心配に…
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併設する展示室はあとから
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とてもカッコいいですね😊
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初点灯は明治2年12月18日で今から155年前のこと
■灯台の中へ
こちらが灯台の入り口です。
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「巳己季」はツチノト・ミ、キ・シの干支を表し、
明治2年(1869年)にあたります
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気になるので和訳したら以下の通り↓
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点燈した日が日本語とフランス語で相違してるのは謎です
灯台の中に入ると螺旋状に階段を登り(目が回りそうになるので注意!)、途中から一人づつ順番でしか登れない細い階段をゆっくり登っていきました…
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特に背の高い人は頭上に注意しながらね
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■そして灯台上からの眺望…
狭い階段を登ってようやく最上部に到着。
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大きく見えて感激です
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この大海原で見えるのは水平線のみ
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■資料館にも立ち寄りました…
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ヴェルニー技師(フランス海軍技師)
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左から 仮設置、中は初代(レンガ造り)
右が関東大震災後の建て替え後(コンクリート造り)
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1925年(大正14年)〜霧笛を大海原へ発信する
ボーっという低い音が鳴りました
■最後に…
念願の野島埼灯台に登ると自然と明治以降近代日本のグローバル化の起点を感じた気がしました。野島埼灯台のてっぺんから見る大海原を150年前の人々も同じ景色を見て何を思っていたんだろう。…なんて浪漫・感慨にふけっていました。こちらはぜひ一度は行っていただきたいオススメの場所ですね。
尚、天候によっては登れないこともありますから公益社団法人 燈光会のホームページをご確認してください。
冬の房総半島ドライブ②はこちら↓