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ICT教育のモヤモヤ/あなたならどうしますか?(2024/05/20)

 現在、小学5年と3年の子どもがいますが、上の子が入学したときから学習用タブレットPCは貸与されていました。これまでの主な用途は、学校での授業中の使用と、感染症等により長期休養を余儀なくされた場合のオンライン授業(学校の黒板を中継される)でした。

 今年度から、5年生息子のほうは、タブレットを使用したオンラインの宿題も課されるようになりました

 先日は、アプリで漢字の書き取りの宿題がありました。我が子の学校では、貸与はタブレットのみでタッチペンはありませんので、解答手段は液晶画面を指でなぞる方法となります。

 画面を指でなぞって漢字を書く宿題について、息子は苦戦していました。様子を見ていると、漢字そのものは間違っておらず、そんなに汚い字でもなかったものの、アプリの採点基準が厳しく、何度も「やり直し」になってしまっていました。アプリの求める基準に達しないと、宿題が完了となりません。

 上手く書けない原因としては、下記のことが考えられます。

・漢字を書き込むスペースを拡大(ピンチアウト)できない
・指で書くため、ペン(鉛筆)より書きづらい

息子いわく、「タッチペンを使っている子もいる。ペンを使っている子は書きやすそうでずるい。俺もペンが欲しい。」とのこと。

 これに対し、夫は「ペンなんか要らない。ペンを使わないと出来ない宿題なら、その宿題がおかしい。」と、子供に言っていました。我が家にタッチペンを買うお金が無いわけではないのですが、ちょっといろいろ私の中で引っかかってしまったので、思考を整理したいと思います。

・学校から、タッチペンを各家庭で購入するよう案内されたことはない。

・本当に必要な学習用品であれば、(自治体負担での購入が難しいのであれば)各家庭に一律に購入を促すべき案件である。←実際に、例えば絵具や書道道具、裁縫道具など、小学校の間に各家庭で購入すべき学用品は他にもたくさんある。

・液晶画面に指でなぞるのとタッチペンで書き込むのでは、学習の利便性においてかなり差が出る。

・もし全員が購入するように学校から要請があれば購入する。→現段階では、持ってない子もいる状態で買い与えることに抵抗がある。(紛失・貸し借り・ずるいと言われる等。見た目に対して高価でもあるので。)

・そもそも論だが、実生活において文字を書くという行為では、「紙にペンで書く」か、「キーボードでタイピング(orスマホでフリック)」が圧倒的に多い。「液晶画面に指でなぞって字を書く」ということ自体、実生活ではほとんどない。

・タッチペンを貸与できない、もしくは学校として保護者に一律の購入を要請しない(全員がペンを使うという前提ではない学習)のであれば、「指で漢字を書く」という宿題自体の合理性が疑わしいため、少なくとも「漢字の書き取り」の宿題はタブレット以外の方法(紙)にすべきと思う。

・先生の「宿題をチェックする」という作業の負担軽減であったり、子供たちがICTを活用して宿題・学習を行うこと自体には賛成である。

 ここまで書いてきて、結局自分はどうしたいのか結論が出てないのですが、先生方もオンラインで宿題を出すことの過渡期だと思います。

 あまり「うるさい保護者」だと思われたくないというのも本心なのですが、この宿題が今後も頻繁に出るようであれば、「現状、こういう不都合があります」というような形で、お伝えしてみても良いのかなと思ったりしているところです。みなさんは、どうお考えですか?



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ななうみ
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