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真の意味での平等など存在しない(2024/06/03)

 先日、小学生の息子二人が殴り合いの大喧嘩をしておりました。

・・・・原因は・・・・

箱入りアイスの最後の1個をめぐって、どっちが食べるかというもの(汗)。

 これは、「きょうだい児あるある」だと思うのですが、下の子は生まれたときから「ライバル」がいるので、食べ物に対して貪欲で、誰の許可も取らずに早いもの勝ち意識を丸出しでサッサと食べてしまう傾向があると思います。対して、長子のほうは、割とのんびりと自分のペースで食べようとして、食べたいときに無くなっているという。

 自分自身の育った環境の経験からも分かるのですが、長子のほうが家を不在にする時間が長いですし、下の子のほうが在宅時間が長いので、箱アイスみたいなものは、結果的に下の子のほうが多い数を食べることになる傾向があり、そのことが「不公平だ!!」と長男は怒鳴っておりました。

 長男の言い分も分かるのです。私も長子だったので、自分が実家で生活していたころ、下のきょうだいに先に箱アイスを食べられてしまい、自分が食べれないことが往々にしてありました。ちなみに、一人暮らしを始めたときに嬉しかったことの一つに、「箱アイスを自分の好きなタイミングでいつでも食べられる」というのがありました(笑)。

 長男に対し、内心は「そりゃ仕方ないよ。長子はそういうもんだ。諦めろ。」と言いたいところでしたが、そこは心にしまっておき、、、「気持ちは分かるよ」にとどめました。

 ただ、2学年差の兄弟であり、そもそも「純粋に平等というのは実質不可能」というのが最近の自分の思ったところです。

 性別が同じということもあり、長男は基本的に新品を買い与えられていますし、次男はお下がりが多いです。
 お小遣いに関しては、次男には長男に渡し始めた年齢よりも早く与えることになりました。これは次男が、お小遣いを渡されている長男を見て、「ずるい、オレもお小遣いほしい」となったからです。しかし、長男の言い分としては、「オレは○年生のときにはお小遣いはもらっていなかった、ずるい」となるのです。

 仮に長男も次男も同じ学年のタイミングでお小遣いを渡し始めたとしても、昨今のインフレの影響やら、割引現在価値の概念まで持ちだしたら、決して純粋な意味での「平等」ではないのです。

 とはいえ、例えば家庭内の何気ない場面でも、ケーキの切る大きさは(なるべく)同じ大きさになるようにしようとか、夕飯のデザートのブドウはなるべく同じ量にするとか・・・そういう意味で「なるべく平等」にと、無意識に行動していますし、子供たちにもそうすべきということを言ってしまってると思います。

 また、学校教育の前提など最たるもので、「不公平にならないように」ということに重きを置かれていると思います。

 これは、つい先日、下記の尾石晴さんのvoicy放送でハッと気づいたことでした。 


 

 簡単に言うと、「待つこと」にハンデがある人達(妊婦や子供など)を優先する政策に対する是非を問うことについて考えられた話です。様々な「待つ場面」では「健常者が待つことを前提に作られている仕組みに問題がある」とか、「【ハンデがある人に配慮すること】よりも、【みんな平等に】という考え方が優先されてきた教育の背景がある」といったような話がなされました。

 
 アイスの兄弟げんかの話と、この放送の内容の対比をぼんやり考えていたところ・・・今朝、ベランダで洗濯物を干していたら、通学路が目に入りました。小学校PTAの「登校時旗振り当番」というものがあります。頻度としては、各家庭で年に1~2回です。この日は、下に未就学児の小さなお子さんを連れたママさんが旗振りをされていました。・・・というか、旗振りを出来ていませんでした(汗)。下のお子さんが、まだチョロチョロと動き回る年齢のため、つかまえていないと車道に飛び出しそうな状態でしたので、そのお子さんのフォローで旗振りが出来ない状態でした。

 そもそも論ですが、この「旗振り」は、登校中の子どもの安全の確保のためであり、そのためにもっと危なっかしい年齢の子を連れて旗を振らないといけないというのは、なんだか本末転倒な感じもしてしまいました。ただ、ここで個別の事情を持ち出して免除を認めるとなるとキリがないし、あくまで「公平に・平等に」という概念のもとに、一律に当番が振られているのだと思います。それも理解できますし、「旗振り」という慣習自体は私は残しても良いとは思うのですが・・・運用方法が難しい問題です。。

 「平等」の概念の話から急に「旗振り」の話にシフトし、話が取っ散らかっていますが、(自分で決めていた)執筆制限時間内にうまく整理ができませんでしたので、今日はここまでといたします。


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ななうみ
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