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バイト面接に落ちまくってた時代からの変化を考える(2024/02/10)

 私が学生だった2000年前後の話です。アルバイトをしたい場合、当時は求人雑誌で探すのが主流でした(多分)。もしくは、コンビニだったら店舗前に募集の貼り紙がしてあったりとか。まず、募集しているところを探すのもけっこう大変だったと記憶しています。

 私は当時、(いや今でも?)世情に疎い人間でしたから、「就職氷河期」とか「有効求人倍率」といったものには無頓着でした。しかし、肌感覚から言って、「雇用主>労働者」みたいな力関係は強く感じていました。

 情報収集力に乏しかった私は、「学生のアルバイト=飲食、コンビニ、家庭教師」くらいしか思いつかず、そういったところばかり応募していました。で、タイトルにあるように、私は面接にめちゃくちゃ落ちまくっていたのです。飲食店・コンビニのアルバイトに・・・。今の時代だとちょっと考えられないかもしれませんが。

 確かに、愛想はあまり良くないほうかもしれませんが、あからさまに見た目が不衛生とか態度がよろしくない学生だったとは(自分では)思っていないので、雇われる側が「選ばれる」時代だったなと今になって強く思うわけです。

 あれから時間が経ち、今でこそ「職探しの面接での採否は、その人の能力を否定するものではなく、ご縁の有無である」とは思いますが、当時は面接に落ちまくっていた自分が「能力が無いからだ」と強く思っておりました…。

 2024年現在で私は40代前半ですが、同年代の方でしたら理解していただけると思うのですが、当時はコンビニ等のアルバイトでも働くには「髪の色が黒に近くなければいけない」とか、例えばピアスとか派手な格好はいけないとか、飲食店だったらお客様に失礼があってはいけないとか・・・いろいろ規則的な縛りが現在より多かったですよね?

 それから10年、20年と経過していく中で、自分が客側として飲食店や小売店に行くと、髪の色の自由さだったり、その他もろもろが緩和されていっているのを感じています。もちろん、業種や業態によっては、今でも一定のルールを設けているところもあると思いますが、そのこと自体の是非は置いておくとして、そうやって労働者側に有利なルールに緩和されてっているのは、「そのようにしないと働いてくれる人が来ない」という労働人口減少の影響が大きく働いていると実感しています。

 ふと気が付けば、一歩家を出れば、店頭に「パート・アルバイト募集中!」の貼り紙がされているお店ばかり見かける時代になっていました。

 今や、完全に労働者側が選ぶ時代となった気がします(それでも、「ご縁」の有無はあるとは思いますが)。これまでに様々なメディアだったりSNSだったりで、多くの方が仰ってこられたことですが、改めて、自分で検索かけて、過去の有効求人倍率の推移を(初めてきちんと)見てみました・・・↓


完全失業率、有効求人倍率 1948年~2022年 年平均
資料出所 総務省統計局 「労働力調査」 厚生労働省「職業安定業務統計」
独立行政法人労働政策研究・研修機構HPより


 2000年前後と2022年(データ上の最新値)では、こんなに違うのかと…
やはりアウトプットするために自分で直接データ見に行くことは大切ですね(汗)

 今さら目新しい話ではないのですが、世情に疎い自分が、この20年ほどで体感として感じていたことは、時代の流れに沿っていたことだったのだなと、ひしひしと感じてしまいましたので、記録しておきたく、駄文失礼いたしました!


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ななうみ
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