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各種の調・旋法の、音名・階名・音度の表を作りました。
こんにちは。コウジです。
最近、自分のソルフェージュ練習用に音名・階名についてまとめた楽譜を作っていたのですが、興が乗ってしまいとても大きな表が出来てしまいました。
以下の高音部譜表の他、様々なバリエーションを作りましたので共有したいと思います。
(※注意 この記事ではGoogleドライブ上のPDFファイルを載せています。詳しくご覧になりたい方は、PDFをご覧ください。)
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これだけではパッと分かりやすいとは言えないと思いますので、解説します。
解説
段:何調か(主音の音名は?)
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音名は英語音名を採用しています。各音符の符頭に記してあります。
列:何旋法か(主音の階名は?)
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旋法とは言いますが、ここでは長音階と自然短音階も含め、イオニア旋法とエオリア旋法に当てはめています。教会旋法以外の旋法(民族音楽・ブルーノート・メシアンモードなど)は含めていません。
階名にはトニック・ソルファ法(Do Re Mi Fa Sol La Ti)を採用しています。短調の主音はLaとする方式を採用しました。どんな時も主音をDoと置くメソッドもあるようですが、それは音度で代用しています。
例:G調Re旋法(Gドリア旋法)
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音符の上に振った数字は音度を表しています。
通常音度は主音からローマ数字でⅠ・Ⅱ・Ⅲ…と振りますが、今回は例えばⅢが、メジャーキーの場合主音から見て長3度、マイナーキーの場合は短3度、といった厳密な違いも分かるように、M3・m3というように主音からの音程で代用しました。
通常の音度を判別したい場合は、数字の部分のみをご覧ください。
同じ段は同主調・同じ列は同旋法・平行調は斜め
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G調Do旋法(Gメジャー)とE調La旋法(Eマイナー)のような、平行調の関係は、主音の音名も階名も変わる関係です。共通点は、調号が同じという事です。表を斜めにたどると平行調の関係になっています。
各種譜表
主な譜表のバージョンを以下に挙げます。高音部譜表は一般的なト音記号の楽譜、アルト譜表とテノール譜表はハ音記号の楽譜、低音部譜表は一般的なヘ音記号の楽譜です。
全て実音通り(in C、移調楽器ではない)で書いています。
高音部譜表(トレブル譜表)
アルト譜表
テノール譜表
低音部譜表(バス譜表)
各種移調楽器
主な移調楽器のバージョンを以下に挙げます。音部記号は全てト音記号、高音部譜表で統一しました。
表記されている音名は全て実音(in C)です。
in C
in F
in B♭
in E♭
in A
in D
in G
それではまたいつか!