将棋俱楽部24 自戦記③
3連敗、メンタルボコボコドラ1の跳満です。
将棋ウォーズで気楽に指している中、将棋倶楽部24での長時間の対局を指し慣れてない辺りが私の敗因という気がしています。どうしたらいいのですかね、序盤がおざなりになってしまっているという点をウォーズは誰もが咎めない、自分の形に持って行き、中盤、終盤の腕力で片付ける将棋を誰もが指すような気がしている。24はその対極に位置する将棋で、序盤からのミスは一切許されず、じわりじわりと傷口を広げる行為の繰り返し。技をかけようとしても、相手は必ず返し技を用意しており、本当に技がかかっているのかどうかすら不安になるような…
あまりにメンタルがボコボコなので、12時間くらい別の事してから書き始める事にした。対局中の事をどれだけ思い出せるか不安ではあるが、書きだすしかない。
バックボーンが無い私
初手から
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5五歩
▲4八銀 △5二飛 ▲6八玉 △3三角 ▲5八金右 △4二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △5三銀 ▲8八玉 △5四銀
【第1図】
対ゴキゲン中飛車はどれくらい指したのだろう。対糸谷流右玉、丸山ワクチン、超速、行きついた結果が一直線穴熊だった。後手の△5四銀型は強敵と感じており、ソフトの評価値も対一直線穴熊には互角を示していた記憶がある(当時のソフトはエルモ)。今はどう評価しているのだろうか……必死に研究してきた内容が骨身となってない私の体では、その場の対応しか出来ない。
優先順位
▲6六歩 △7二玉 ▲9八香 △8二玉 ▲9九玉 △9四歩
▲9六歩 △7二銀 ▲8八銀 △6四歩 ▲6七金 △5一金左【第2図】
穴熊に一直線に囲ったはいいが、恐らく穴熊に組みにいかずに▲7八金や▲5九銀~▲6八銀~▲7九銀右を優先した方がよかった気がする。これはソフト的な評価値ではなく、自分の経験則?的な物になる。本譜は金銀がバラバラで強い戦いが出来ない。本譜も受けに回る事になるのだが、強気な受けが出来ない。
焦燥感
▲5九銀 △6五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲6八銀 △6六歩
▲同 金 △6二飛【第3図】
囲いが硬くない私は、焦って▲2四歩を突いたが、後の変化を考えると入れない方が良かった。△6二飛の変化は基本的に無理攻めだと信仰しているのだが、△5六歩との組み合わせで攻めが成立してしまう可能性がある。攻めが繋がってしまったケースを想定し、攻め合いも視野に入れて▲2四歩……ソフト評価値が+150~+200だったのだが、0~50付近まで下がった。この対局相手が感想戦に応じてくれたのだが、序盤の結論がこの▲2四歩が指し過ぎという事になっていそうだ。
後悔の▲2四歩
▲7八金 △5二金直 ▲6七金引 △6五銀
▲6六歩 △5四銀 ▲8六角 △6四歩【第4図】
局面は落ち着き、▲8六角と出た手に対して△6四歩と受けて満足に見えるが、▲2四歩と突き捨ててしまった功罪で△6三金~△2二飛を見せられて忙しい。むしろ、これが狙いで後手の人は仕掛けなかったと見るべきだろう。
急がない
▲4六歩 △6三金▲3六歩 △5一角 ▲7九銀右 △7四歩【第5図】
私は△2二飛と回られる筋をずっと気にしていたのだが、してこない。こちらにやる手が無い事を見越している。穴熊は完成したが、気分は最悪だった。▲4六歩に替えて▲1六歩と突こうが居飛車が指しにくい将棋なのは間違いない。
1歩のミス
▲5六歩 △同 歩 ▲同 金 △5五歩 ▲5七金 △2二飛 ▲3七桂 △3五歩【第6図】
何はともあれ、私の方は歩を入手しないと話にならないと思って▲5六歩と突っかける。ソフト推奨手は△同歩▲同金△5五歩に▲4五金だった。その手はずっと考えてはいたが、手が続くとは思えず断念した。ソフトによれば5四にいた銀が消えたので▲6五歩と突っかけてよくなるらしい。穴熊らしく、駒をどんどん交換する展開が望ましいのだろう。本譜は△2二飛に▲3七桂と跳ね、2筋を補強したが△3五歩の追撃が厳しい。
冷静さを失っている自分
▲2六飛 △2五歩 ▲同 飛 △同 飛 ▲同 桂 △2七飛
▲2三飛 △5七飛成 ▲2一飛成 △5八龍【第7図】
△3五歩の応対には困った物で、▲4七金と備えても△5六歩、もしくは△3六歩▲同金△5六歩くらいで駄目だと思ってたので▲2六飛だったが、その時の自分の読み筋が酷い、▲2六飛△2五歩▲1六飛△2六歩なら▲2五歩で助かると思っていた。だが当然△2七歩成▲3五歩△3七と▲2六飛△3六とで助かっていない。しかも、▲1六飛に△1四歩と突かれて▲3五歩△2六歩▲2五歩△2七歩成でもアウトだ。
渋々△2五歩の飛車交換に応じたが、ソフト曰く、△3五歩に堂々と▲同歩と応じろとの事、以下△3六歩▲4五桂で△3七歩成は▲6八飛△8四角▲5八歩、△4四歩は▲3八飛~▲6七金~▲3四歩~▲3三歩成△同角▲同飛成△同桂で攻めろと……これが穴熊の呼吸らしいです。
本譜は飛車交換の後、▲2三飛と桂を助けたと言うより、飛車の打ち場所を作って完封を防いだ勝負手を放ったが、▲6七金と評価値が一緒だったのには驚いた。
穴熊への信頼度が足りない。
穴熊流の食らいつき
▲1一龍 △5六歩 ▲6八金 △4八龍 ▲5八歩 △8五金 【第8図】
ソフト曰く、本譜の▲6八金は悪手で、替えて▲6五歩があったとの事。
以下
①△同歩は▲6四香
②△同銀は▲5五桂△7三金(△5三金は▲6三香△5二金上▲6二歩)▲5三歩(次に▲5二歩成△同金▲5三歩)△1五角▲1六歩で後手シビれ。△4二角も▲4三桂成だし、△2四角も▲2二竜~▲5二歩成が厳しい。
③無視して△5七歩成は▲5三桂△5二金▲5九香△4八竜▲6一桂成△同銀▲5七香△同竜と自玉の憂いを無くしてから▲5三歩。
是非とも参考にしたい手順だった……もうこの局面が訪れる事はないけどな!
本譜の▲6八金を境にソフトの折れ線グラフは下落したままだった。
うっかり
▲6五歩 △8六金 ▲6四歩 △8七金 ▲5一龍 △8八金
▲同 銀 △5一金 【第9図】
▽せんては こんらんしている。
と、言い訳をさせていただきます。▲6五歩に替えて▲5一竜だった。▲1五角の単純な両取りだった。▲6五歩と指した瞬間に王手飛車の筋が見えると同時に▲1五角の筋も見えてしまった。一応ソフトの読み筋としては▲1五角の後、△5七歩成▲同歩△6八竜▲同角△6一金。これなら居飛車もまだやれると思う。△8五金の存在は端攻めや上部脱出に役立つのだろうが、▲7七桂とパンツを脱いだら当たる点も見逃せない。まだ先手に楽しみがある展開だった。▲5一竜と切っても冷静に王手を入れてから手を戻されて先手は苦しい。
ノータイム
▲6三歩成 △同銀引 ▲1五角 △5七歩成 ▲5一角成 △6八と
▲6二金 △4四角 ▲6六香 △5九龍 【投了図】
何故将棋はこんなに苦しいのだろう。▲1五角と指した局面はワンチャン詰めろを発見出来れば勝てると思い、△5七歩成(読めてなかった)を手抜いて▲5一角成~▲6二金と張り付いたが、詰めろを発見出来ないどころか、△4四角とノータイムで決め手を放たれてあえなく撃沈。
敗因は序盤が適当になってしまっている点、そして穴熊の中盤終盤の食らいつきを忘れている点……あれ?全部か。
先手:私
後手:相手
▲2六歩 △3四歩 ▲7六歩 △5四歩 ▲2五歩 △5五歩
▲4八銀 △5二飛 ▲6八玉 △3三角 ▲5八金右 △4二銀
▲7八玉 △6二玉 ▲7七角 △5三銀 ▲8八玉 △5四銀
▲6六歩 △7二玉 ▲9八香 △8二玉 ▲9九玉 △9四歩
▲9六歩 △7二銀 ▲8八銀 △6四歩 ▲6七金 △5一金左
▲5九銀 △6五歩 ▲2四歩 △同 歩 ▲6八銀 △6六歩
▲同 金 △6二飛 ▲7八金 △5二金直 ▲6七金引 △6五銀
▲6六歩 △5四銀 ▲8六角 △6四歩 ▲4六歩 △6三金
▲3六歩 △5一角 ▲7九銀右 △7四歩 ▲5六歩 △同 歩
▲同 金 △5五歩 ▲5七金 △2二飛 ▲3七桂 △3五歩
▲2六飛 △2五歩 ▲同 飛 △同 飛 ▲同 桂 △2七飛
▲2三飛 △5七飛成 ▲2一飛成 △5八龍 ▲1一龍 △5六歩
▲6八金 △4八龍 ▲5八歩 △8五金 ▲6五歩 △8六金
▲6四歩 △8七金 ▲5一龍 △8八金 ▲同 銀 △5一金
▲6三歩成 △同銀引 ▲1五角 △5七歩成 ▲5一角成 △6八と
▲6二金 △4四角 ▲6六香 △5九龍
まで94手で後手の勝ち