ご飯の炊き方アレコレ
ご飯は10年以上、鍋で炊いています。そういえば、一人暮らし始めて一度も買っていません。
ご飯を鍋で炊くには、キッチンで火の番が必要だから、炊飯器みたいに全自動ではないのだけれど、なんだかんだご飯を炊く時間は好きです。
たまに思い出す話で笑っちゃうんだけど、昔働いていた会社にポーランド人の男の子がいたの。その会社って事務所にキッチンがあるから、ランチタイムはそこで料理する人が多くて、ポーランドの彼(K君)もよく料理してた。すごい人懐っこくて、話しやすくていい人だった。
彼女さんが日本通らしくて、K君も日本に興味津々。
ある日のランチの時にね、
「さえこ、今日は日本の米みたいな、短い米を持ってきんだよ。そういえば、日本ではどうやってご飯炊いてるの?」って聞かれた。
「まず米を数回洗って、きれいな水で浸透させる。それから、ひとさし指を第一関節くらいの水で炊くの。」
もう何年も鍋でご飯を炊いてるもんだから、軽量カップを使わずに、目分量の米に指で水の量は計算しているものだから、ちょっと得意げに言ったのよ。
そしたらね、K君の大きな目がもっと大きくなって、お口あんぐり。びっくりした様子だった。
「え、どうしたの?」と私は聞いた。
「それはマジなの。アツいじゃん。」
「K君はどうやってご飯炊くの?」
「カップ1の米に対して熱湯1だよ。」
「…..。(じゃ、指なんか突っ込めないね)水じゃないんだね。」
そういえば、オーストラリアでホームステイした時も、ホストマザーが、「たまには、お米も食べたいでしょ?電子レンジで作れるから、作ってあげるわよ。」と言われ、出てきたご飯は、お米の芯が残ったおかゆみたいな不思議な白い物体と化していた。
この間、アメリカ出張から戻ってきた、ドイツ人の同僚がアメリカで食べたパンに憤慨していた。パサパサで粉っぽいのに、ほぼ空気かってくらいスカスカしてた、と。
ご飯の炊き方問題にしかり、パンのクオリティ問題しかり、世界各国でこの手の話は尽きないんだと思う。
さえこ
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