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温故知新 帰省して、わがふるさとを巡って新しい発見をしたい、でも現実は・・・

はじめに

夏に帰省した時に、時間をとって色々なところに巡ってみたかったので、今回の帰省でようやく実現しました。
我がふるさとは、山口県萩市の漁村・農村の地区です。
地名は「三見(さんみ)」です。

三見の情勢(令和6年5月末現在)
実家にあった、「三見 公民館だより No,534 」から引用。
世帯数は、522世帯(前年より15世帯減)。
人口は、958人(前年より39人減)。
高齢化率は、57.9%(内75歳以上36.2%)。
典型的な過疎化状態の地区です。
小学校と中学校は、合同校舎です。
一学年は、10名程度です。
正真正銘の、少子高齢化。
たとえ話で、「歩いている人に石を投げると、老人にしかあたりません」。
今は、猛暑なので歩いている人を見かけません。
そんなふるさとを、猛暑の中、熱中症対策を行なって、巡ってみました。
新しい発見というより、寂しさにテンションが少し下がり気味です。
過疎化に興味のある方や萩市、三見出身の方、よろしければご覧ください。

三見小学校・中学校の校舎

寂れてしまった無人駅

表紙の写真は、「三見駅」です。
もう、30年以上前から無人駅です。
列車は、2時間に1本程度で、1両編成のワンマンカーが殆どです。
要は、レールの上を走っているバスです。
ワンマンなので、運転手が列車の運転や切符のチェックなどを行います。
入り口は、後方で出口は前方です。
バスと同じように、整理券が必要です。

1両編成のワンマンカー
上り方面は「玉江」、下り方面は「飯井」です。
三見駅と長門三隅駅の間にある駅が「飯井」、ローマ字だと「Ii」で2文字。
日本で一番短いローマ字の駅名です。
中央の川を挟んで西側(写真左)は長門市で東側(写真右)は萩市(三見飯井地区)。
小学生の頃、飯井地区に遊びに行った際に、橋を跳び超えて、三隅町(当時)から三見に一瞬で行き来して遊びました。

唯一無二の三見橋(通称 眼鏡橋)

今から、約110年前の1914年(大正3年)に建設されました。
仕様は、径間約16mの石造りの単一アーチ型石橋。
長さは、21.4m、幅員3.4m、迫石545個を積んで構成した山口県下最大級の石造の眼鏡橋です。
場所は、国道191号線の萩から長門に向かう途中にあります。
車でに乗って、一人で行きました。
当然、誰もいませんので、少し恐ろしかったです。
聞こえる音は、蝉と鳥の声だけでした。
行かれる際は、複数で人で行かれることをお勧めします。
興味のある方は、是非、「おいでませ」。

三見橋(眼鏡橋)
マンホールの蓋も眼鏡橋
吉広の「バクチの木」 1980年に天然記念物に指定されました。
吉広と眼鏡橋の間に位置する「三見市」、この地区も寂しくなっていました。

岩からの飛び込み、ダイブ!

40年以上前の中学生の頃、岩から飛び込みをしていました。
潮の満ち引きによって若干、高さは変わるが9〜10メートルくらいかな?
当時は、すごく高く感じましたが、現在の感想として当時より、低く感じます。
記憶では、台風の時、岩のてっぺんに雷が落ちて少し削られたと思います。
当然、今は飛び込む勇気はございまさんし、飛び込めません。
飛び込みをやっていたことに、今思い出すと鳥肌が立ちます。
良い子は、決して真似をしないようにね。

右側の岩から中学生の頃に飛び込みをしていました。
三見浦漁港 漁船の数が激減してます。

標高520.9mの日尾山 今でも存在感がある

小学校の遠足での登った記憶があります。
頂上から見える景色は最高でした。
天気の良いときは、数十キロ沖合の見島が見えるそうです。
今回は、登れませんでしたが近いうち、登ってみたいと思います。

漁港から見える「日尾山」標高520.9m

唯一のコミュニティ 道の駅「さんさん三見」

萩から長門をつなぐ山陰道に、道の駅「さんさん三見」があります。
唯一のコミュニティ。
三見在住の方の、雇用確保も兼ねていると思います。
お土産品や地域の特産品などの売店があります。
食堂は、新鮮な魚介類の定食が用意されています。
車が無いと行けない場所なので、高齢者にとってはハードルが高いかな。
観光客や車を持っている方は、便利な場所です。
今回は、スイカを販売していました。

さんさん三見の食堂は刺身定食など高評価です。
さんさん三見から見た日本海、真っ青で綺麗です。
「さんさん三見」に続く山陰道、道路県の象徴。
波止場から見える地層は昔と変わっていません。

残念ですですが、都会にあって、ここには無いもの。 たくさんあり過ぎます!

生活必需品を購入するショップや病気や怪我をした時の病院がありません。
車を所有しているご家庭は、それほど不便は感じないと思いますが、高齢者の一人暮らしで、車が無いご家庭は不便度120%です。
不便過ぎるくらいです。
都会にあって、こちらにないモノは次のとおりです。
最低限度、星印はあってほしいものです。
・スーパー、コンビニ(漁協の売店はある)☆
・ドラッグストア
・レストラン
・居酒屋、スナック
・カラオケボックス
・レンタルショップ
・病院☆
・レンタルショップ
・電気店 などがございません。
せめて、移動スーパーなどが週一の頻度で来てくれたら助かるかな。
私の母親は、ようやくスマホを覚えました。
残念ながら、Amazonの注文はまだハードルが高いです。
母親の場合は、月に2、3回の頻度で、近所の方に車で連れて行ってもらい、生活必需品を購入しています。

さいごに

改めて、ふるさとを巡って感じたこと。
・空き家が多かった、半壊している家もあった。
・猛暑のせいか、人に出会うことが殆ど無かった。
・子供を全く見かけなかった。

おそらく、地方ではこのような状況の地区が多々あると思います。
皆さん、どう感じられましたか?
ふるさとに恩返しができるよう、健康な間は、年数回は帰省しようと思います。
過疎化になっても、ふるさとは良いものです。

#この夏やりたいこと

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