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気になる子。
気になる子。
それだけ聞くと、好意を寄せる子についてなのかなって思うけれど、私は職業柄、気になる子っていうのは、ちょっと心配な子って意味で使う。
2019年秋。
よく晴れた日にとにかくでかい男の子が生まれた。
彼の名前はかもつ君。
妊娠中は私が18キロ太った以外は特に異常なし。
産むのは少し大変だっけれど、彼はすくすく育った。
たくさんの人に愛されて、かわいい、かわいいと大切にされて、どんどん大きくなった。
我が息子ながら、結構可愛い顔をしていて、道ゆく人に声をかけられたり、ハーフですか?!かわいい!なんて言われたりして、自慢の息子だった。(今も自慢だけれども。)
ベビーカーがとにかく嫌いなかもつ君は、いつも抱っこ紐で行動していた。
抱っこ紐に入れて散歩をすると全身で喜ぶかもつ君が愛らしくてたまらなかった。
だからといって、普段からだっこが大好きなわけでもないので、抱っこしすぎて腕が…なんてこともなく、周りのママに羨ましがられた。
寝かしつけもほうっておけば寝てくれる。
ゆらゆら、とんとん、なんてしたことがない。
うちの子、優秀なのでは?と密かに思っていた。
離乳食では好き嫌いもなく、もぐもぐ、いや、バキュームのようになんでも食べて全く困らなかった。作りがいがあって嬉しかった。
後追いもあったけれど、そんなにはげしくなかったし、人見知り期は短かった。おかげで、祖父祖母は大喜びでだっこできた。
当時住んでいたアパートから電車がよく見えたせいか、いつのまにか電車好きになっていて、アパートの窓から一日中電車を見て過ごしたこともあった。
雨の日もじっと電車を見てくれたので家の中でもそんなに困らなかった。
私はバカリズムが大好きで、彼が脚本のドラマは最高に好きだ。
伏線回収が見事で、特に架空OL日記と、この前やってたブラッシュアップライフなんてツボすぎた。
(すてきな〜、とか、地獄の〜、もおすすめ)
さて、伏線回収が大好きな私の人生において、上記の2019年秋〜2020年秋までかもつ君の行動は、全て最終的に伏線回収されてしまうわけです。
かもつ君は、いわゆる気になる子だったのです。
私は、かもつ君が、貨物君になり、貨物氏になるまでの十数年を今からこの場を借りて追っていこうと思います。
なぜなら、今の私は、こういう気になる子がどんなふうに育つのか先が見えなくて本当に不安だから。
ま、うちの子は気になる子では済まなくて、診断待ちのASDなんだけどさ。
療育にも行ってるし。
この記録が、私と同じように進む道が見えなくて不安でいっぱいの人を、少しでも勇気づけるものでありますように。