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人と人をつなぐ日本のカレーライス
皆さんは自分の思い出に欠かせないものは
ありますか?
私にとって20代の思い出に欠かせないもの
それはmade in Japan のカレールウです
1994年といえば一般の家庭には
インターネット環境もまだ整っていない時代
携帯電話が花開いたのも
90年代後半になってからであり
連絡手段と言えば固定電話か手紙でした
ビルゲイツさんのあのWindows95が
発売される1年前のお話です
当時社会人として働いていた私でしたが
海外で暮らしてみたいという気持ちから
それまで貯めていたお金を使い
3ヶ月のNOVA通いをし
その後現地の語学学校に通う形で
6ヶ月間ニュージーランドに
渡航したことがありました
NZではネイティブな英語に触れるため
ホームステイをしていました
ホームステイ先は子供が独立して犬一匹と
暮らしている60代のMumのおうちです
夕食はMumが料理をしてくれたのですが
ありがたいことに白米🍚を
たまに出してくれました
今だに記憶に残っているのが
シンプルに塩とコショウで味付けした
“芽キャベツ”のボイルの付け合せ
高確率で登場していた食材
それまで食べたことがなかったので
この丸い野菜はなんだろう
と思いつつも食べていました
芽キャベツと認識したのは
帰国してからのこと😅
誰も知らない土地で生活をするのに
一番大切なことは“情報収集”
限られた時間をいかに充実したものにするか
“情報を制する者は戦いに勝つ”
今は当たり前のように携帯やパソコンから
情報が簡単に手に入れられます
しかしそんな便利ツールがない場合
必要になるのは知り合いからの情報提供です
美味しいお店、
オススメの勉強の参考本、
観光情報など
直接話を聞き、自分の目で確かめながら
生活に必要な術を
バージョンアップしていく日々
学校に通っている人は
週末旅するものが多くいました
私も同じ目的地に向かう数人の仲間と
ロトルアへ一緒に旅をしました
まだ数回かしか言葉を交わしたことがない
仲間との旅は
最初はぎこちなく空気感も微妙なものでした
しかし、それを打破してくれたのは夕食です
日本から持ってきたルウを使い、
皆で作った“カレーライス”です
made in Japan のカレールウは
安定感抜群の味
久しぶりの日本食
楽しい話題を共有しながらの食事
それはおいしさも増すというものです
「同じ釜の飯を食う」
同じ料理を分かち合うことで
連帯感が生まれてきます
カレーライスを食べて日本を思い出し、
ああ、皆同じ民族なんだなと
そんな仲間を近くに感じて
心強く思えたのでした
次の日からは会話も自然とできるようになり
市内にある美味しいケーキ屋さんや
語学勉強に使用している地元の雑誌の
情報を教えてもらい
その後のNZ生活に大いに
役立たせてもらいました
ロトルアでは
バンジージャンプに挑戦したり
洞窟に生息する暗闇の中で、
幻想的な光を放つ土ボタルや
間欠泉を見にいきました
とても有意義な楽しい旅になりました
この後もこのスパイスは私に力をくれました
ホームステイ先に新しく
韓国人二人が増えた時
日本のカレーライスを作ってふるまいました
Mumとこの二人から笑顔を引き出し
食卓に彩りを添えられたのです😀
私にとって20代の思い出の中で
大イベントのニュージーランド生活
“日本のカレールウ”は
味をつなぎ、
そして『人と人をつなぐ最高のスパイス』
でした