【愛し恋詩】聖夜が明けて-見てはいけない夢を見る-

目が覚めて
無駄に眺める枕元
あるはずがない
あなたの痕跡

それでも夢を見るのです
あなたと過ごした夜の夢
それは叶えちゃいけない夢だけど

あなたは幸せな夜を
過ごしましたか?
ささやかなディナーに
ワインの乾杯
真夜中のサンタの真似事

サンタになれない僕だけど
あなたに渡したいものがある
買うことすら許されない
プレゼント
伝えたら全てが終わる
僕の気持ち

なのにどうして
あなたは夢に出るのです?
そして笑ってくれるのです?

窓の外は雪で輝く
光のないこの想いは
いっそ氷の下に
埋めてしまおうか

無理だよな…
今日もあなたの笑顔で
照らされて
僕の氷が溶けてしまうから

何度も眺める枕元
ありもしないプレゼントを求めて
何度も眺めるスマホの画面
ありもしない
あなたからの通知を求めて

僕は見てはいけない夢を見る

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