【詩】次に会ったらさようなら〜卒業
大学受験でみんなバラバラ
学校で顔を合わすことは
なくなった
もうすぐ卒業
伝えられなかった想い
君の進路は決まったの?
会いたい 聞きたい
でも会いたくない
次に会うときが
さようならだから
連絡先も聞けない片想い
体育祭頑張ったよね
打ち上げでお酒持ってきたの
誰だった?
悪いことしてるねって
はにかんだ校庭
あの笑顔が懐かしい
会いたい でも会いたくない
次に会うときがさようならだから
文化祭も終えて
グループで遊びにいったよね
ハイタッチした手のひらが
今も柔らかなその手を
覚えてる
会いたい でも会いたくない
クラス替えで離れてしまった
恥ずかしくて交換できなかった連絡先
あの時もう少しの勇気があれば
それでも文化部 同じ部活
会おうと思えば会えたのに
受験で頭がいっぱいで
君への想いに蓋をした
会いたい でも会えない
進路が決まった
君はこれから受験を迎える
そして会えない日々が来た
君の進路は決まったの?
卒業後に決まる進路に
手応えはあったの?
わからないままその日が迫る
卒業式までもう少し
感傷にひたる暇もなく
みんな受験に追われてる
卒業式までもう少し
君に声をかけられるかな
なんて声をかければいいのかな
好きだって言えるかな
卒業なんてしたくない
一生受験が苦しくても
君への片想いを続けたかった
会いたい でも会いたくない
卒業したらさようならだから