平面に垂直な直線

① 測量のバイト
測量のバイトをした先輩の話
測量用の赤白に塗り分けられた棒を持ち器械と反対側の測量地点に立たされる。
バイトだからひたすら測量地点から地点へと走る。
すると、測量士さんに
「ちょっと揺れろ」
と言われた。横に揺れると叱られた。
「前後に揺れろ」
と言われた。
なぁぜ、なぁぜ??

これは、棒を教室に持ち込んで、実践してみたが、ちょっと難しいようだった。

垂直とはどういう状態か。
は理解できたが、「ウミガメのスープ」大会になってしまった。

② テントのペグ
アウトドアブームに乗っかった。
ペグを「まっすぐ」に打ったのにテントが流された。
なぁぜ、なぁぜ??

ロープの張力の問題だから???

③ シャープペンシルを机の「垂直」に立てる
ほとんどの生徒が、消しゴムの平らの方を下にして、手を離そうとする。
全員参加が見て取れる。
「芯の方を下にしたらどうなる?」
睨みつけていた生徒のうち、首を傾げて
「まっすぐかなぁ」
と確認する生徒が一人はいる。1人ぐらいしかいない。それを見つけて、ガッツポーズ!
「それ!!」
生徒は、キョトンとしている。何が起こったか覗き込む生徒がいる。
「今、はじめに見て方向と、違う方向から確かめたでしょ?」

それが
「直線ℓが平面Pと点Aで交わっていて、点Aを通る平面O上のすべての直線と垂直である(啓林館)」
「直線ℓが平面Pと点Oで交わり、Oを通るすべての直線と垂直である(学校図書)」
「平面Pにたいして、どの方向にも傾いていない直線ℓは、Oとの交点Oを通るP上のどの直線にも垂直になっている(東京書籍)」

ということ。
続けて、
「平面Pと交わる直線ℓが、その交点Oを通るP上の異なる2つの直線m、nに垂直になっていれば、直線は平面に垂直(東京書籍)」
となり、次の設問がある。

「わけをいいなさい(東京書籍)」
「どれですか学校図書)」
「次の関係にある直線をいいなさい(啓林館)」

「垂直」という用語自体は既出なので、ゴシックにならない。しかし、この後「高さ」という概念で利用するので、ちょっと注意したいところだ。

東京書籍は難しい
といわれるのは、こんなところで「わけをいいなさい」というめんどくさい設問があるからなのか。
指導書どおりに書けなくても、
「あっちからとこっちから」
と言えたらハナマルじゃないですか!💮💮💯

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?