数学の自由研究

理科の自由研究だけでも大変なのに、数学?
数学に自由があるの?

授業中「なぜかな?」と思いつつスルーしてきたことはないですか?
コンパスで絵を描いてみたい。と思ったことはないですか?
「これはなぁに?」と感じたことはないですか?

ということで、自分の裁量で調べたり確かめたりを思いっきりしませんか?

数学の自由研究ってはじめて聞いた、という生徒のために1学期の授業開きのときから宣言します。途中転入生のためにもときどき宣伝します。夏休み前の宿題一覧で見て「ホンマにやるんや」という嘆きを聞きながします。

例えば、60個の設定課題の例をしめします。「この中から選べ、じゃないよ」と言っているのに「60個もやるの多い」というクレームも受けます。

過去の「算数・数学の自由研究」の受賞作品を紹介します。「一番難しいひらがなは?」という小学生の作品がだいすきです。
他のコンクールやコンテストを紹介します。また、数学を題材にした小説を紹介します。「たった1°のもどかしさ」という数学×短歌×恋の本がとてもすきです。
国語や社会や美術や技術家庭とコラボしたのなんかもありですよ。部活とコラボもOKですよ。

どうしてもダメだったら「数学カレンダー」でもいいよ。といいます。答えが1から31になる問題を各日付のマスに書くのです。例えば11日なら「二桁で最小の素数」といったものです。24日は「◯束三文、朝三暮◯」でもいいことにします。できるだけ計算と関数と図形から考えることにします。逃げ道はたくさん用意します。
別に生徒を苦しめたいわけでも困らせたいわけでもない。数学の色々な顔を見てほしい。使ってほしい。私が知ってること、教えられることは限界があるので無限の可能性を信じたい。

だから、全作品発表します。お互い鑑賞できるように作品を仕上げて下さい。触られて嫌なものは前もって「いや」と言ってください。文化祭で発表している作品は敬意を込めて、しっかり鑑賞してください。

年を重ねると面白いのや興味を引く作品が増えていく。承認欲求をここで満たしてください。

残念なお話
同僚に反対され、なかなか実施できませんでした。やらない理由を次から次から出してきたので一つ一つキチンと解決案を出しました。それでも校長にも訴えに行ったようでした。校長は「やらなくていいならやらないでほしい」と言った。
そのくせ、文化祭にコーナーを作って作品展示したら喜んでいた。
大人の相手が一番疲れる。

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