底辺

二等辺三角形
T:底辺って2つあるって知ってる?
S:それをいうなら3辺とも底辺になりうるってことでしょ
T:それは面積を求めるとき。どれを底辺にするか見方が変わるって話やね
S:底辺×高さ÷2やろ?

二等辺三角形を学習するとき、二等辺三角形の定義を明らかにします。そして、そのパーツに名前をつけます。
等辺:長さの等しい辺
底辺:残された辺
(これも長さが等しいとき正三角形となる)
↑ここで包含関係が理解できていない生徒は
「二等辺三角形と正三角形は別物だ」と小学校で習ったと叫ぶ。
曰く、「次の三角形の中で二等辺三角形を選びなさい」の設問に正三角形を選ぶと❌された。
それは、出題の仕方が悪いけど、間違えて覚えているから上書きしましょう。と言っても❌された恨みしかない。がんばれ!立ち上がれ!

頂角:底辺の向かいの角
等辺に挟まれた角でないのは教師に不親切だ。「辺の向かいの角」という見方を知らしめたいのか何なのか私はわからない。しかし、このように定義されている。ということも生徒に喋ってしまう私は人間的だ。
底角:底辺の両端の角
7社の教科書が今、どういう表現になっているか比べるだけの財力のない教師を許しておくれ。

さて、この二等辺三角形の面積を求めるとき、「底辺」を「底辺」にしなければならないのか?

そう!「底辺」という言葉はふた通りの意味がある。

底辺3の二等辺三角形で…
と書いてあって、「面積の問題だ」と勝手に思い込んだら???ってなるよね。
当たり前に二つの意味を使い分けられてるのね。怖いよね〜。思い込んでしまうと、怖いよね〜。

ところで「底辺校」とか「底辺職」とか差別的な言葉が気になります。「職業に貴賎なし」
というくせに「いい学校」とは「偏差値の高い学校」という。いや、学校はテスト受けてないから学校自体に偏差値はないから!!というと生徒がポカーンとしたのにはこっちが驚いた。
(この偏差値の話もまた書きますね)
私自身、3年間落第の心配なくめっちゃ楽しめる学校が「いい学校」だったから多分彼らと価値観に違いがあると思うから私の価値観の話もちょこっとします。

「底辺」もどの方向から見るか、どんな三角形で見るか変わるよね。

と、人格形成(教育の根幹)を数学の授業でします。

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