つまらない大人になった日
落語に興味を持って、その中でも立川談春がお気に入り!
って書いたんだけど
初めて談春師匠の落語を生で聞いたのが
『棒鱈』『鼠穴』だんだけど、この『鼠穴』が凄かった。
もうね鳥肌もんで、もんでってもんじゃなくて、マジで鳥肌が止まらくて。
凄い!『立川談春』凄い!
落語ってこんなに凄いのか?!って、何度も言うが本当に鳥肌止まらなかった。
終わった後も立ち上がれない位の衝撃で。
「オイラこの人の弟子になりたい!」って思ってさ。思っちゃてさ!
49歳のオイラは出待ちをする事にしたんです。
この時点でバカでしょう~ww
外に出て、会場の周りまわって、出口確かめて通用口の前で出待ち。
12月で雨が降ってて、寒くてね~。
49歳のオイラは段々冷静に・・・・・・
「なにやってんだかな~。50手前のおっさんが出待ちして、弟子にしてくださいだ?本当になにやってんだかな~、この先の生活どうするつもりよ?いくつになっても本当にバカなままだな!」
と思い始めてしまって、出待ち諦めて帰ったんだよね。
それでも熱くなった気持ち収まらなくて、一人打ち上げ。
ただ落語観てただけで、何をして来た訳でもないのに、一人打ち上げ。
ビール呑んで、熱くなった『鼠穴』を思い返して、携帯で『立川談春』調べたり『鼠穴』調べてみたり。
そんな事してたら、段々悲しく?情けなくなってきて・・・・・・
若い頃にある師匠に弟子入り志願した時には、オイラ結婚してて子供もいた。
あの時オイラは何も考えずに、自分の思いに忠実に飛び込んだ。
結果生活立たず、いろいろあって離婚し、今は年老いた母を抱えてる。
そして今夜オイラはまた同じ事をしようとした。
そう!オイラはあの時と全く同じ事をしようとした。
何も考えず自分勝手な事を・・・・・・
けどねオイラが何を情けないって思ったかと言うと、オイラは飛び込めなかった。
って言うより、飛び込まなかった。
自分の思いに忠実でなかった。思った事を実行にうつせなかった。
弟子になれたかなれなかったか?じゃなくて、
「弟子にして下さい」って言わなかった。
きっとそれは常識なんだろうと思うし、大人になった!と言う事なのかもしれない。けどオイラはその時に
『つまらない大人になった』と、情けなく思ったんだよね。
もう経験があるんだから、同じ結果にしないように出来たかもしれない。
バカな夢見て、バカな事したとしても、同じ結果にならないように努力する事は出来るでしょ?それが経験を活かすって事でしょう?
なんて理屈じゃなくて、そんな難しい事は置いといて。
オイラ飛び込めなくなった!常識を自分で作って、小さくまとまった。
つまらない大人になった!と情けなく思った。
それは今でも後悔してる。
と未だにグチグチ言ってますが、弟子にしてもらえなければこんな話はただの妄想?w
独り言のようなものなんだけどね。
損得なんかじゃなく、理屈じゃなく、想い。
自分の想い。それと自分の行いを一致させられるように、もう少しもがける様な自分でありたいと思ってるんです。
いつまでももがき続けられる自分でありたいと。