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夏の日の思い出
あれは、小学2年の夏の日の算数の時間だった。
ボーッと外を眺めながら授業を受けていた僕は、校庭で遊ぶ小人のような人や、妖精みたいなのが飛んでたりしてるなーって思いながら見ていた。
そして、ふと先生の方を向くと、いつも先生(男性)の後ろに立っている女性がいるのだが、いつもは見えてても言わないのだが、その日はなぜが気になり授業が終わって休み時間に思わず、「先生、いつも後ろに立っている女性誰?」って聞いてしまった…
先生は当然のごとく、??顔。
先生「尾形君、先生の後ろに誰か見えるの?」
僕「うん。いつも同じ人がいるよ」
先生「どんな感じの人が見えるの?」
僕「うーん、髪が長くて、スーツみたいな服着てる。怖い顔で見てる」
先生「誰だろ… 怖いなー。 髪が長い? 誰だろ… スーツ?大人だね。女性? えー」
こんな感じでその日は何事もなく1日が過ぎた。
翌日
先生「尾形君さ、昨日見えた人ってメガネかけてる?」
僕「かけてる時とかけてない時あるかな…
目が大きい。顔も小さい。」
先生「あー… 」
と、ひとり納得して去って行った…
後日、それは別れた彼女らしく、おそらく生霊が飛んで来ていたことが判明した。
それ以来、先生は何かあるたびに僕に、「今日誰かいる?ねえ?変なのいない?」
と毎日のように聞いてくる。
そんなある日、先生は余計な事をみんなに言うばかりに、自分の人生が色々大きく変わりだす。
先生「みんなー、尾形君はおばけが見える凄い力を持ってます!もし変な事があったら、みんな尾形君に見てもらってください。」
みんなが、「えー!おばけ見えるのー?凄ーい!怖い! いるわけないじゃん! 」 などなど
興味あってみんな食いつくのだが、それは一部であって、当然それを冷やかす輩もいるわけで…
ある日の下校時間だった。
僕は1人あぜ道を歩いていると、「おーい、おばけと帰ってるのかー?」 「気持ちわるー」
などと揶揄いながら、僕のランドセルを取り上げ、田んぼにぶん投げた…
僕はそこに座り泣いていると、遠くから走ってくる1人の人物がいた。
「おい!何いじめてるんだよ!お前ら、次いじめたら許さないからな!」
そう言い放つと、みんな恐れをなして去って行った
そう、僕を助けたのは当時の学校のガキ大将こと、洋介君である。