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俳句幼稚園8 連作 探偵と首 十四句


 二人乗り夏の海まであと少し


 夏帽を風にさらわれきみ笑ふ


 夏帽子あの桟橋にきみはゐて


 少年の窓から見える夏の雲


 夏蝶が雲に溶けゆく暑さかな


 蛍狩きみに狩られてしまひけり


 読みさしの本を枕に羊雲


 色褪せた地球儀照らす晩夏光


 海底に不沈艦あり沖縄忌


 風死して舌出す首が通りけり


 乱歩忌に髑髏の島を踏む明智


 乱歩忌に片目の黒猫跳びにけり


 探偵が煙草を買ひにいく月夜


 寂しさは月の見えない深海魚



 以上てふてふさんに出した十四句でした。
二人乗りは今はダメかもしれませんが昔はよく見ました。
自転車のイメージだったんですがバイクかもしれませんね。
夏帽子は田んぼでトラクターに乗ってるとき風で帽子が飛ばされて思いつきました。
 夏蝶が雲になりゆく~を溶けゆくに推敲しました。
 夏の空を夏の雲に直しました。
 鰯雲でも羊雲でもいいのですが羊だったら眠くなるのを表しているかと。
 祖父がフィリピンで栗田艦隊の不沈艦来るって噂に聞いていたのに北上してがっかりしたそうです。(武蔵はシブヤン沖海戦で撃沈)レイテ湾に突入していたらどうなったんでしょう。輸送船を撃破して少しは戦局が優位になったのでしょうか?高校生ぐらいのときに、おまえみたいな子供が特攻隊で飛んでったんだよと言われました。いつか祖父の戦史をまとめなくてはとおもってます。
 最近板倉鬼一郎さんの「怖い俳句」という本がとても面白くて、その影響で怖い俳句ばかり考えてしまいます。
風死して~は最初野遊びや~だったのを推敲しました。ずっとふうしだと思っていたらかぜしして読むそうです。
 平将門のイメージでした。
 片目の猫は昔ケンカで目をやられたのがいました😢そのあと何年も生きましたが。
 江戸川乱歩はよく読んでました。
 乱歩忌いいですね。かっこつけて「けり」を使ってしまいました😅

 


 

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