ライラック杯 俳句
春立ちぬ枕の下の巨人かな ☆
トーストを君と分け合う春の夢
君がため一夜かぎりの桜かな
みちのくの最後の桜今咲いた
花びらぱつとスマホに落ちた
西行忌偲ぶ桜の下に猫 ☆
助手席の夢見る吾子や春近し
うららかや猫のあくびがうつる午後 ☆
そんな恋あつたやうだな花ミモザ
菓子折りに一句を添えて四月馬鹿
目薬の跡を涙と万愚節
春宵や俳句電波に乗りて飛ぶ
凍蝶が春の光をはかりをり
蝌蚪といふまるで銀河の卵かな
野火煙る春田遠くに青い山
猫の待つ家に帰らん春満月
春耕や空にビニール龍の如
UFOが西へ東へ花見かな
あこがれはあこがれのまま花ミモザ
春の闇わたしはまるで浮遊霊