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アカデミックから事業会社へ、スウェーデンから日本へ【中途社員インタビュー】

はじめに

GAtechnologies(以下GA)のAISCは「チームやメンバーの雰囲気を伝えること」を公式note運営の目的の一つにしています。

今回は、新しく入社したPatrik Anderssonさんにインタビューに答えていただきました。

Patrikさんは前職でウプサラ大学の准教授をされており、領域をアカデミックから事業会社へと切り替え、働く場所もスウェーデンから日本へと移されています。同時に二つの挑戦をするに至った経緯と、今後の抱負について語っていただきました。

自己紹介

白土:まずは自己紹介をお願いします。

Patrik:2024年1月に入社したPatrik Anderssonです。私はストックホルム大学を卒業後、大学で数学と統計学の研究者・教員として働いてきました。 2011年から立命館大学で博士研究員を務めた後に、直近の10年はスウェーデンのウプサラ大学で統計学の准教授を務めていました。

白土:ウプサラ大学はレベルの高い教育と先進的な研究成果で、スウェーデンでもトップクラスの大学なんですね。Patrikさんは大学では何を専門としていたのでしょうか?

Patrik:『統計学を用いたファイナンスと予測への応用』です。具体的な研究テーマを例として挙げると、変分推論を用いた「年代別の死亡率の予測」や「極値統計解析」などがあります。

白土:それについては先日、社内勉強会でも紹介していただきました。専門性が高いのできちんと理解できたかわかりませんが、非常に実用性の高いテーマだと感じました。
また、勉強会では語りかけるように説明している姿も印象的で、Patrikさんの教育者としての一面も見たような気がします。

Patrik:大学では様々なレベルの学生を教えるので、相手の反応を見るのが癖になっているのかもしれません。生徒によって教える難しさが変わってくるので大変ですが、それも楽しかったですね。
例えば入学したばかりの1年生には本当に0から教えないといけません。一方で院の学生ともなると、質問もかなり専門的になってきます。絶対に間違ったことを教えないよう、常に私も学ぶ必要があり、刺激になっていました。

転職の経緯

白土:今回、転職するに至ったのにはどのようなきっかけがあったのでしょうか?

Patrik:10年間も同じ環境で働いて、自分のスキルを伸ばし続けるためには新しいチャレンジが必要だと感じていました。そんな中で家庭の事情もあり、日本で働くことを決めました。

白土:日本で働くことに対して不安はありましたか?

Patrik:ほとんどなかったです。過去、立命館大学で研究員をしていた時期もあり、日本が住みやすい場所だとは知っていました。そのため、環境を変えるという意味では絶好の機会だと感じました。

白土:最初から事業会社で働くと決めていたのでしょうか?

Patrik:いいえ、日本でも引き続き大学で働くことも検討していました。大学の仕事に不満があったわけではないですからね。ただ、色々と考えている中で、やはり「新しいチャレンジをしたい」という想いが優先されていき、事業会社で働くことを選択しました。

白土:その点での不安はあったのでしょうか?

Patrik:えっと、少し言葉にするのが難しいのですが、「日本で働くこと」にも「事業会社で働くこと」にもあまり不安はありませんでした。しかし、その二つが組み合わさって「日本の事業会社で働くこと」に対しては、少し不安がありました。何か理由があるわけではないですが、堅苦しい、自由が全くない、みたいな漠然としたイメージがあったような気がします。

白土:満員電車やスーツに代表される「日本のサラリーマン」のステレオタイプなイメージですね。

Patrik:はい。ただ、そんなイメージもGAで働く人の話を聞いているうちに、少しずつなくなっていきました。

面接の際に感じたこと

白土:GAのことはどのような経緯で知ったんですか?

Patrik:最初はスカウトから「Patrikさんにぴったりの会社があります」という感じで紹介を受けました。すぐに自分でWEBサイトを調べて、不動産領域でテクノロジーに力を入れている会社だと知りました。不動産は経済学やファイナンスの興味深い関連領域の一つで、私の経験を活かせる業種の選択肢として考えてはいました。まだ若い会社であり「新しいチャレンジをしたい」という考えにもマッチしているように感じました。

白土:それで面接を受けてみようと考えたんですね。面接の際はリモートだったのでしょうか?

Patrik:はい。当時はまだスウェーデンに住んでいましたからね。面接の際には私のことを色々と話しながら、同じくらい色々と会社について質問をさせてもらいました。これまでと働き方や雰囲気がどのように違っているのか、面接を通して少しずつ知っていきました。

白土:面接中はGAに対してどのような印象を持っていましたか?

Patrik:テクノロジーとファイナンスという私の強みが、今のGAのフェイズとマッチしていると思いました。自分の知識や経験を活かして、社会の改善や会社の成長に貢献できると感じたんです。そしてAISCで働く方の話を聞いて、この方々から私自身も新しい学びやスキルを得られると感じたのも魅力的でした。
もう一つ、面接を通して関わった方々がみんな「良い人」だと感じました。それはAISCの人たちだけでなく、選考の途中で関わった人事の方も含めて、です。質問や不安がないか、常にフォローしてくれたので助かりました。

白土:それが最終的な入社の決め手になったのでしょうか?

Patrik:はい。「この人たちとなら一緒に働けそうだ」と感じたのが大きかったと思います。「人」という大事な部分で「事業会社だから」と特別に感じたところがなかったので、大丈夫だと安心しました。

今後について

白土:先ほど、面接で関わった方々が「良い人」だと言っていましたが、その印象は入社後も変わりませんか?

Patrik:はい、今のところは変わりませんね。

白土:良かったです笑
入社からこれまではどのような業務をこなしてきたのでしょう?

Patrik:入社して最初の3日間は研修でした。不動産業界の基本や、会社の今の状況など、しっかり説明してもらえたので助かりました。研修後にAISCのData Scienceチームに配属されたのですが、みなさん親切で雰囲気にも馴染みやすかったです。
配属後もしばらくはキャッチアップが中心でした。国や業種も変わり、覚えることがたくさんありました。ただ、その中でも私の専門性を活かせる場所が幾つか見えてきた気がします。

白土:例えば、どのようなものになるのでしょうか?

Patrik:GAは不動産に関わる様々な予測をしています。販売価格や賃料、あるいはどれくらいの期間で物件が売買されるか、などのモデルも作成しています。予測精度の改善や、新しい使い方について力になれると思います。

白土:実際に業務をこなす中で感じたことはありますか?

Patrik:与えられたテーマに対して、進め方は自由に任されているように感じます。テーマの幅も広いので、自分の判断で進められるのはやりやすいですが、求められたアウトプットを出すためには目的を常に意識しないといけません。個人では主に技術的な調査をしながら、どんな方向に進むかは常にチームと相談する必要があります。やはりビジネスで成果を出すためには、新しいスキルを身につける必要があると日々感じています。

白土:「技術的な調査」について、何度か整理したものを共有していただきましたが、とても勉強になりました。内容も勿論ですが、整理の仕方や着眼点からも学ぶことが多かったです。

Patrik:それは良かったです! まだまだ学ぶことは多いですが、私からもチームの皆さんに与えられるものがあればと思います。会社もチームもまだ若いので、データサイエンティストの育成の面でもこれまでの経験を活かしていきたいです。
後は主に英語でだとは思いますが、技術的な面での外部への発信についてもやっていこうと考えています。

最後に

以上、1月に入社したPatrikさんのインタビューでした。チームやメンバーの雰囲気が少しでも伝わりましたら幸いです。

インタビューの最後に語っていただいたPatrikさんの記事だけではなく、AISCでは様々なメンバーが様々な記事を投稿しています。ご興味を持たれた方がいらっしゃいましたら是非、AISCのマガジンのフォローをお願いします。


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