染み渡る炭酸水と、。
明日、私は大会に出る予定をしていた。
本当なら、今頃、電車か車で、大会会場に向かっているはずだった。
しかし、今、私はそこに向かっていない。
大会に出るのをやめた。
なんだかすっかり疲れてしまった。
身体が疲れているのではない。身体の疲れは、お風呂でも入って、食事をとれば、それなりに回復する。2週間前に大会に出たとはいえ、それなりに、筋肉痛も、転んだ擦り傷も治った。
ということはこの疲れは何だろう。考えなくても分かっている。
1人で頑張るには、あまりにも向かい風である。
なぜこんなにも、吹いてくる風に苦しさを感じるのか、
自分でもよく分からない。
外は天気が良い。私は今日も走った。走ることが出来た。
汗をかく。日差しを浴びる。黄色に変わろうとする信号機を走って渡る。
喉が渇く。ひと口目に飲ん炭酸水が、渇いた身体中に染み渡る。
今日、走れて良かった。
ありもしない夢を見ても、意味がない。とりあえず、明日も走ろう。
頑張ることは当たり前ではない。なんでも、出来て当たり前だと軽く考えない。
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