暇つぶし

と思えるようになったのは、51歳の誕生日を迎える数日前。
暇つぶしに仕事に行ってくるわ〜
と、その一言が言えるまで何十年も掛かった。

自営業の母、職人の父を親に持ち
時間を守れない奴は仕事ができないと言われ育った。とことん仕事人間の両親。
自分より仕事、子供より仕事。そうした環境で育ったわたしは、両親が反面教師となり結婚子育て中は専業主婦となって家庭を築いた。

子供が学校に入り、少しでも足しになればとパートを始め家事育児仕事をこなした。
仕事は楽しかった。
家庭だけでなく、自分の社会があってひとりの人間としていられる唯一の時間だった。
妻、母...ではなく、わたしというひとりの人間としての環境に。

ただ、パートだから給与は安い。
だからこそたくさんの利点はある。

ブランクを埋めようとして、頑張りすぎないように調整をしながら数年前まで働いた。
その後フルタイムではたらくことに。

だけど、ブランクを埋めようと頑張ったもののどこかで歪みが出始めて.....心も身体も壊れていた。

はたらくとは、労働をして対価をもらう。そして自分の人間性を試し世界を広げて取捨選択をする。
時には苦しくて体調を壊し、仕事を変える時もある。
正直辛いしきつい。お金も欲しい。

ただでさえ頑張ってるのに
朝起きて、今日も1日がんばろう!ってもう言いたくない....
はっと気がついて。

今日も暇つぶしに仕事してくるか〜と言えるようにした。

わたしだけの人生だから、可愛がらないと。
いつまでもはたらくために。

#私にとってはたらくとは

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?