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知っておくべきレーシックのリスク②

レーシックによる過矯正とは?

「過矯正」とは、あまりにも過剰に修正された状態を指します。レーシック手術で視力を向上させる際、遠くを見やすくすることだけを目指して、最も遠くの視界を矯正しすぎることで起こりやすい合併症です。角膜は生体組織で、レーシックのエキシマレーザーが精密な操作をするものの、誤差が生じることがあります。そのため、手術前の設定を過度に調整すると、過剰な矯正が生じてしまうことがあります(±0.5Dジオプトリーなどの誤差が通常見られます)。

過剰な矯正状態では、長時間パソコンや携帯、読書など近くのものを見続けると、ピントを合わせる筋肉が過度に使われて眼精疲労になることがあります。メガネやコンタクトレンズの度数が過剰な場合もあり、それらは調整できますが、レーシックの場合は再手術が必要になるかもしれません。

レーシックは遠くの視力向上を目指す手術ですが、単に遠くだけを考えすぎて眼精疲労を引き起こすのは本末転倒です。経験豊富な眼科医は、遠くの視力だけでなく近くも考慮して矯正度数を調整することがあります。通常、レーシックは過剰矯正になることは少ないですが、遠くの視力だけに焦点を合わせ過ぎると、度数の設定が強くなり過剰矯正になる可能性が出てきます。手術前に医師と十分相談し、手術後の設定を決めることが重要です。

レーシックで老眼が進むのか

目私たちの眼は、オートフォーカスのカメラのように素早く対象物に焦点を合わせ、クリアな像を提供する驚くべき器官です。例えば、若く視力の良い人は、遠くの景色を見た後、すぐに手元の新聞を読むことができます。この能力、対象物と目の距離に合わせて焦点を調節する力が「調節力」です。しかし、この力は無意識の中で働いているため、多くの人はそれが自分の目に備わっていることに気付かずにいます。

この調節力は、目の中のレンズである水晶体が、毛様体筋と呼ばれる筋肉の収縮と弛緩によって、厚さを変え、巧みにピントを合わせることで可能になります。例えば、遠くを見ている時には毛様体筋は弛緩し、近くの物を見ようとすると緊張します。年齢と共に、この筋肉は弱くなり、水晶体も硬くなるため、「調節力」は徐々に衰えていきます。この衰えは6歳頃から始まり、40歳を過ぎる頃には、30センチ程度の読書距離にピントを合わせるための調節力が失われ、「老眼」を実感することになります。特に遠くまでよく見える「遠視」の人は、通常より早く老眼を感じることがあります。

レーシックを受けると早く老眼になるとの説は根拠がありません。ただし、「過矯正」と呼ばれる強い矯正を行い、遠視になると、早期に老眼を実感することがあります。遠視になると、目が常にピントを合わせるため、常に緊張状態にあり、眼精疲労や頭痛が起こりやすくなります。

視力を遠くまで出すことに焦点を合わせて、簡単な検査のみでレーシックを行う施設では、こうした苦情が増えていると報告されています。事前の検査に十分な時間をかけ、適切な度数の矯正を行うことが重要です。また、40歳を過ぎた方は、「老眼年齢」として考えられる年齢に近づいている場合、遠くが見えることが本当に生活上で必要かどうかを慎重に考えることが重要です。

レーシック後に眼精疲労にならないか

現代の生活では、コンピューターやスマートフォンなど、目を酷使しやすい道具がたくさんあります。これらは近くのものを見る作業で、目は遠くを見るときにリラックスし、近くを見るときには筋肉を緊張させます。この状態が眼精疲労と呼ばれ、放置すると頭痛や肩こり、吐き気、目の痛みなどにつながり、日常生活に支障をきたすこともあります。

レーシックを受けているからといって、基本的に眼精疲労になることはありません。しかし、レーシック後の視力は若干異なり、特にパソコンなどを長時間見る仕事の場合、違和感や眼精疲労の症状が出る可能性があります。また、1.0の視力から手術で1.5にしたいと思う場合、慣れるまで違和感を感じることもあります。

手術前に、どの程度の視力に合わせるかを主治医とよく相談することが重要です。特にパソコン作業が中心の場合、視力をあまり遠くに合わせすぎると、かえって疲れやすくなることがあります。誰にでも起こりうる眼精疲労は、目を休ませたり、目薬を使ったり、パソコン画面を大きくしたり、暗い部屋で作業しないなどの一般的な対策が必要です。

角膜拡張症(ケラトエクタジア)

円錐角膜と呼ばれる病気があります。これは角膜の中央部が突出し、変形するもので、思春期に始まり通常は30歳ごろまで進行します。この病気が進行すると、強い近視や乱視になり、角膜が薄くなるため、ハードコンタクトレンズが必要になることがあります。

レーシック手術を受けるには、18歳以上で近視の進行が止まっていてかつ円錐角膜でないことが条件です。未発症の円錐角膜の人はレーシックが適していませんが、全くの確証はありません。未発症の円錐角膜にレーシックを行うと、角膜の薄さや病気の進行を早めることがあります。

進行した場合、角膜拡張症と呼ばれる状態になります。これは非常にまれな合併症で、眼鏡やコンタクトレンズで矯正できる場合もあります。また、最近では紫外線照射治療であるクロスリンキングが進行を止める可能性が出てきています。ただし、厚生労働省では未認可ですが、海外では広く使用されています。

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