【1分小説】8# 人狼 :奇妙
街に人狼が現れる事件が度々起きていた近頃
全国的に茶葉の売り上げが伸びた。
飲むと正体が分かる……
人狼は茶葉のニオイが嫌い……
茶葉を人狼の身体に当てると浄化される……
様々な専門家の意見が渦巻く世の中。
初めは満月の夜に注意すれば良かった事が
今や、昼間にも出没すし人々は襲われるという。
謎が解決されぬまま、ビクビクしながら暮らす人々。
……
数年経った頃、人狼に襲われる事件が減り。
そして今年の被害は0件だ。
噂だと人狼は居なくなったみたい。
人々は普通の生活を取り戻した。
「いや~この茶葉は姿を抑えるのに効果的だな」
「ホントそうだな、しかし人間は気付いているのかね」
「分からないだろうな」
最新の専門家の意見では
人狼は急須を入れるのが上手らしい。
1分間立ち寄って頂き誠にありがとうございます。
あなたの時間を奪ってしまい、大変嬉しく思います。
また次の作品であなたの時間が奪われぬよう、ご注意下さい。
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