
【1分小説】16# 燃える音 :信念
「そうだ、明日提出の宿題をやらなくちゃ!」
ある日、少年はランドセルから取り出した宿題に手を付けていた。
パチ。
「ん?何の音だろう?」
ある日には…
「よし宿題は終わったぞー」
「あっ!もうアニメが始まっちゃう!」
カチ。
「また聞こえた…」
そんなある日……
「僕が何かをする時、聞こえてくる音……」
「何なんだろう?」
少年は、あごに手を当てて考えた。
だが…
「まぁ、分からないし、いいや!」
「それより練習しないと!」
少年は家の庭で野球のバットを持ち、素振りをしていた。
「よぉーし!」
「明日の試合で絶対ホームラン打つぞ!」
バチンッ‼
ブォッ!
「なんだ⁉スゴイ音が…」
「しかも、熱いな」
少年は自分の胸に手を当て、そう言った。
「…気のせいかな」
心に火が付き、燃える音。
この音の正体に少年が気付くのも、そう遅くないだろう。
1分間立ち寄って頂き誠にありがとうございます。
あなたの時間を奪ってしまい、大変嬉しく思います。
また次の作品であなたの時間が奪われぬよう、ご注意下さい。