ねえねえねえ‼️私の1番かわいいところ(陰嚢)に傷付いたよ🎶
※重度のタマヒュン要素を含む内容となっております。苦手な方はそっ閉じしてください。
2011年夏、私のタマは裂けた。
私は東北地方の公立高校に通っていました。
偏差値60くらいの平凡な高校でしたが、
スポーツに関してはいわゆる、
「名門」と呼ばれるような高校で、
陰キャには過酷な環境と言えたはずです。
色々とミスって剣道部に所属していた私は、
朝練・昼練・夜練をそつ無くこなすドMでした。
そして私の1番可愛いところが裂傷したのは
とある日の土曜日のことでした。
まず前提として、剣道という競技には身を守る為の「防具」ってやつがいくつかあります。
頭と首、肩を保護する「面」
手から肘までを保護する「小手」
胸と胴体を保護する「胴」
腰周りと股間を保護する「垂れ」
以上が一般的な保護具です。
そしてこれらを装着せずに練習を行うの言葉通りの自殺行為になります。
勿論私も防具無しで練習した事なんかありません。
その日私は、朝7時ごろ武道場へ着き、開場から床掃除とかいうクソ体育会系の流れをこなし、道着に着替えて準備を済ませました。
専門的な話になってしまうのですが、
剣道の「竹刀の動き」は達人になればなるほど、人間の動体視力では認識するのに限界があるそうです。
(どんなに強い人でも、相手のスピードがある程度の速さを超えると本当に何も見えませんので、経験や、身体の動きを読んだり、感覚で避けたりなどしてます)
これだけでめちゃくちゃカッコイイなぁと思ってましたので、当時から救いようのない勘違いオタクだった事を裏付けすることが出来ました。
ざっくり言うと、素早く鋭い攻撃を繰り出す中で、一瞬の隙をついて反撃したり、守りを固めたりするのが剣道という競技における攻防になります。
わりとムズめの格闘技、
という認識で大体合ってます。
隙ができる要因の一つとしては、
「相手が体重を後ろにかけた時、後ろへ下がった時」です。
慣性の法則によって、また前に出ていくのにラグが生じる為です。(防御力も攻撃力も低下します)
とはいえ攻防戦の中で下がらざるを得ない状況も勿論あるので、出来るだけこの隙をデメリットにしないような対策もされています。
それは「相手に竹刀の切っ先を向ける事」です。
いわゆる、「突き」の型をとる事で、『こちらも攻撃するぞ!(小並感)』と思わせるのです。
当時、この隙を狙う練習×隙を打たせない練習を交互に行うのがトレンドだった為、私たちも同じようにこの練習に勤しんでいました。
しかしまさかこの練習によって、私の1番可愛いタマピッピがズタズタにされるとは知る由もありませんでした。
こういった模擬戦形式の練習は、
デフォルトではワンオーワンで行います。
1分ワンセットを相手を替えながらぐるぐる回し、
部員全員と模擬戦をしたら休憩。
というような流れだったと思います。
1人目と竹刀を交え、攻撃、防御、そして激しい体のぶつけ合いが始まりました。
後ろへ引いた方は前述のとおり「突き」の姿勢を保ち、相手に攻撃されないよう威嚇します。
かえって前に出る方は引いた相手を追跡ミサイルのように追いかけ、
一瞬の隙をとらえようと躍起になります。
1分という短い時間が、
とてつもなく長い時間に思えるほどハードな練習でした。
体力が尽きかけ、手足が上がらなくなりそうでもどんどん数をこなしていき、ようやく残り3人の所まで来ました。
その時の相手は1つ下の後輩君でした。
運動神経のいい子で、タッパこそありませんでしたが、県内でも指折りの選手だったと思います。
しかし、クソイキリオタクの私から言わせれば、当時の私は異世界転生者も元いた世界にトンボ帰りするようなバグりチート才能を持ち合わせていましたので、国体代表選手にも選ばれ、部内はおろか、県内にも敵う者はいないほどの猛者ニキでした。
私の迫力に気圧され、後輩君がすかさず後ろへと下がりました。(気のせい)
獲物を睨みつけた蛇も顔負けなほどの執念で私は後輩君を追い詰め(気のせい)、防具越しに見える恐怖の表情に対して慈悲を与えるわけもなく(気のせい)、「面」(頭部分)に全力で竹刀を叩きつけました。(これだけは本当)
その時でした。
面を打たれることを嫌がった後輩君の竹刀が、私の股間へと点と線を結ぶかの様に繋がっていました。
※参考画像(こんな感じでした)
猪突猛進で体躯を前進させる私。
その延長線上にある後輩君の竹刀(隠語じゃない)
そしてそれは腰周りを守る「垂れ」を貫通して
私のタマタマに衝突しました。
気が付くと私は道場の床に突っ伏していました。
上を見上げると部員全員がコミケでエロコスをしている女に群がるかのように集まっており、その刹那、股間周りにマグマのような熱さを感じました。
(マグマ知らないけど)
というか、なのに寒かったです。
8月なのにめちゃくちゃ寒かったです。
血の気が引くって、これかぁと感じました。
ギリギリのところで意識を保っていた私は、好きな女の子からのメールがいつ返ってくるかずっとケータイを握りしめて待っている時間並に現状が気になり始め、痛む部位に恐る恐る手をやりました。
知ってたけど、タマ裂けてましためちゃくちゃ。
恵比寿とかにあるカップルが行くようなオムライス屋さんも敵わなくて閉店するほどトロットロの血が溢れており、一瞬でまた気を失いました。
結論から言うと生殖機能と、ミジンコほどの価値もない私の生命には何の別状もありませんでした。
裂傷した部分もオロナインで治りました。
それからというもの、
私はタマタマを可愛がるようになりました。
タマちゃんには、おはようとおやすみは
必ず言うようにしています。
本当に可愛いタマちゃん、
これからも仲良くしていこうね。
無事でいてくれてありがとうね。
オシマイ