父の事故から40年後…
先日、父と事故の話をする機会があった。
父は事故直後の記憶が曖昧だし、当時は頭を打っていてよくわからないことを言って周りを困らせていた。
そんな状態だったけれど、40年経っても忘れていないことがあると言う。
真っ黒な服を着た人が突然目の前に現れたこと、病室の至る所に霊がみえたこと。
霊はおそらく幻覚を見ていたのだと思うが、そのような状態で入院生活を送っていた父にとって地獄のような日々だったはず。
今は家族のだれよりも元気いっぱいで仕事や趣味の釣りを楽しんでいる。
もう、あの事故のことは思い出さないで過ごしてほしいと思っている。
この話をしたとき、当時父からよく聞かされていたことを思い出した。父が意識不明で医師から「今夜がヤマだ」と言われていたそのころ、三途の川を渡ろうとしていた父にそっちにいくなと私が言うので、引き返したら意識が戻ったのだと。
それは全く話に出てこなかったので、もう忘れているのか冗談だったのかわからないけれど…
私が父をこの世に引き戻したことにしておきましょう(笑)