ジョブ理論
どうすればミルクシェイクがもっと売れるか?
と考えるのではなく
来店客の生活に起きたどんなジョブ(用事・仕事)が彼らを店に向かわせ、ミルクシェイクを「雇用」させたのか?
と考えてみる
朝のミルクシェイクには、車での退屈な通勤時間をなるべく長く埋められるように、より濃厚なミルクシェイクが好まれる。フルーツや小さなチョコレートを足すことにより、ストローで吸う時にちょっとした驚きがあり、通勤時間を退屈させないことに役立つ。
夕方のミルクシェイクには、「子供にいい顔をしてやさしい父親の気分を味わう」ジョブがある。
夕方のミルクシェイクは父親のうしろめたい気持ちが短時間ですむように、半分のサイズでもいいかもしれない。
どちらにも対応できるように平均化するとどちらのジョブも片付けられない。
朝のミルクシェイクの競合はベーグル、栄養バー
夕方のミルクシェイクの競合は、玩具店に立ち寄ることや、急いで自宅に帰ってバスケをして遊ぶことである。
ミルクシェイクという結果は同じでも、そこに至る基準・状況はまったく違っているのだ。
ジョブは機能面だけでなく、社会的および感情的側面も重要であり、こちらのほうが機能面より強く作用する場合もある。
「誰が」・「何を」ではなく「なぜ」を考える。
なぜそれを雇用したのか?
さらに言うと、それが雇用されるために必要なのは何を解雇させることなのであるか?の視点で考える
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