村上淳一

読書の備忘録、アウトプットするために色々と書いていこうと思います。

村上淳一

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最近の記事

世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?

1.論理的・理性的な情報処理スキルの限界が露呈しつつある →多くの人が分析的・論理的な情報処理スキルを身につけた結果、世界中の市場で「正解のコモディティ化」が発生している(差別化の消失) →VUCAな世界において、いたずらに論理的で理性的であろうとすれば、それは経営における問題解決能力や創造力の麻痺をもたらすことになる →様々な要素が複雑に絡み合うような世界においては、要素還元主義の論理思考アプローチは機能しません。そこでは全体を直覚的に捉える感性と、「真・善・美」が感

    • ハート・オブ・ビジネス

      【第一部】 仕事は苦しみをもたらすという考えは、はるか昔の古代ギリシャから産業革命に至るまで連綿と続き、現在も仕事に対する考え方や感じ方に影響している。 フランス語で仕事を意味するtravailは、拷問具を意味するラテン語に由来する。 laborという単語には労働の他に陣痛という意味もある。(アダムの呪い) 仕事とは、 人間らしく生きるのに欠かせないもの、 自分の生きる意味を探すための鍵、 人生に充実感を見いだす手段だ。 自分のパーパスとは、 愛していること、 得意なこと

      • 多様性の科学

        人材の偏り(同類性選好)が失敗を助長している 「能力の高さと多様性は両立しない」という考え方は誤り(能力以前に多様性を求めるのは別の話) 違う考え方をする人と協力しあうことが欠かせない 全体は部分の総和に勝る(アリストテレス) 人口統計学的多様性と認知的多様性 単純な問題ではなく、不確実性の高い問題が多い状況では、同じ考え方の集団より、多様な視点を持つ集団のほうが圧倒的に有利だ 視点が多様化すればするほど、見つけられる有益な解決策の幅が広がる 盲点は目に見えない 画

        • 座右の書『貞観政要』

          器は大きくするのではなく、中身を捨てる 中身を捨てて空にすると 新しい価値観 部下からの直言 新たな考え方 などを吸収することができる 器は大きくはできない 秩序の感覚 権限の感覚 自分がしてもらいたくないことは、人にも仕向けないようにすること 人間は見たいものしか見ない あるいは、見たいように都合よく現実の世界を変換してしまう 魏徴曰く 君主が明君と呼ばれるとしたら、その理由は、多くの人の意見を聞いて用いるからです。反対に暗君と呼ばれるとしたら、その理由は、一方の

          エスキモーに氷を売る

          自チームの魅力を売り込もうとせず、対戦相手を売り込もうととした。 社員は革新的なものを避けようとする。ちょっとした実験が社風を変える。 失敗に対してもボーナスをだすのは、このボーナスが新しいアイディアや改善のための思考プロセスを会社が重視していることを強調することになる。(イノベーションに繋げる) イノベーションのためのテロリストグループをつくる。 顧客が買いたがる商品だけを売るように努めよ 顧客が買いたがるより少しだけ多く売るように勤めよ 従業員のやる気を最も起

          エスキモーに氷を売る

          稲盛和夫の実学 経営と会計

          原理原則に則って物事の本質を追求して、人間として何が正しいかで判断する 売上を最大に、経費を最小に 企業の使命は、自由で創意に富んだ活動によって新たな価値を生み出し、人類社会の進歩発展に貢献することである。このような活動の成果として得られる利益を私は「額に汗して得る利益」と呼び、企業が追求するべき真の利益と考えている。 企業の会計にとって自社の採算向上を支えることは、もっとも重大な使命である。 採算を向上させていくためには、売上を増やしていくことはもちろんであるが、それ

          稲盛和夫の実学 経営と会計

          チーズはどこへ消えた?

          二匹のネズミ、スニッフとスカリー 二人の小人、ヘムとホーの物語 2匹と2人は迷路の中に住み、チーズを探します。 チーズとは、 私たちが人生で求めるもの、つまり、仕事、家族、財産、健康、精神的な安定…などの象徴。 迷路とは、 チーフを追いもとめる場所、つまり、会社、地域社会、家族…などの象徴。 この一見シンプルな物語には、状況の急激な変化に、いかに対応すべきかを説く、深い内容がこめられている。 1.チーズを手に入れれば幸せになれる 2.自分のチーズが大事であれぼあるほ

          チーズはどこへ消えた?

          USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

          アイデアを生み出すに当たって、最初に最も大切なことは、何を必死に考えれば良いかわかっていることです。 良いアイデアとはどんな条件を満たすアイデアのことか? それらの条件を組み合わせて、良いアイデアを探すにあたっての着眼点をどこに定めて頭脳をフル回転させるべきなのか? 何よりも大切なのは、最初に目的をよく考えて、明確に定義することです。 その上で、その目的を達成するために、持っている経営資源(ヒト、モノ、カネ、情報、時間、ブランド等の知的財産など)を何に集中するのかを選ん

          USJのジェットコースターはなぜ後ろ向きに走ったのか?

          7つの習慣

          第1の習慣 主体的であること 第2の習慣 終わりを思い描くことから始める 第3の習慣 最優先事項を優先する 第4の習慣 win-winを考える 第5の習慣 まず理解に徹し、そして理解される 第6の習慣 シナジーを創り出す 第7の習慣 刃を研ぐ ※第8の習慣  内面の声(ボイス)を発見する

          7つの習慣

          世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー

          資本主義を社会の最大の課題を解決する「高潔な力」と呼んでいる。その意味では、この考えはマイケル・ポーターと完全に一致する。ポーターは企業のリーダーに向けて「共有の価値観(シェアードバリュー)」を作り出すことで社会に貢献すべきだと呼びかけている。 ビジネスというのは勝者と敗者を生むゼロサムゲームではない。win-win-winで全員が勝つゲームであるべき。 「誰かが得をすると損をする者が必ずいる」というトレードオフ的な考え方をしがち。 自社はなぜ存在しているのか?なぜ存在

          世界でいちばん大切にしたい会社 コンシャス・カンパニー

          ジョブ理論

          どうすればミルクシェイクがもっと売れるか? と考えるのではなく 来店客の生活に起きたどんなジョブ(用事・仕事)が彼らを店に向かわせ、ミルクシェイクを「雇用」させたのか? と考えてみる 朝のミルクシェイクには、車での退屈な通勤時間をなるべく長く埋められるように、より濃厚なミルクシェイクが好まれる。フルーツや小さなチョコレートを足すことにより、ストローで吸う時にちょっとした驚きがあり、通勤時間を退屈させないことに役立つ。 夕方のミルクシェイクには、「子供にいい顔をしてや

          ジョブ理論

          CSV経営戦略

          【CSV経営戦略とは】 creating shared value  共通価値の創造 社会価値と経済価値の双方を追求 社会的課題にこそ経済的な価値がある 三方良しの良循環型経済を自社の収益に変換する事業モデルを構築する 経済価値と社会価値をいかに両立させるか? 両者をトレードオフせずウィンウィンとしたい 受動的、慈善的なCSRとは違う (責任から戦略へ) 【CSVを実現する3つのレバー】 (1)次世代の製品・サービスの創造 (2)バリューチェーン全体の生産性の改善

          CSV経営戦略