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6-6. 不況がきた時、よかったと私は思った。なぜなら、これで早く勝負がつくからだ。不況だと勝ち残る者と負ける者との優劣がはっきりする。
来島ドック元社長 坪内寿夫
坪内は、事業は競争だと言う
たとえば高校野球と同じで、普段から練習がきっちりとできているチームのほうがいざという時に強い。
「たとえてみると、甲子園大会は不況のようなもので、どこが残るか、厳しい試合になるほど決まる」と坪内は言う。
試合になれば、練習をやったチームのほうが強い。だから、練習をたくさんしているチームにとっては、力を発揮できるのは試合である。練習ではわからない優劣も、試合になればはっきりする。試合を不況に置き換えたのが坪内の意見である。
「好況であれば、パイが増えているので、少々経営がまずくてもながれで成長できる。しかし、いったん不況になると、ムダが経営を圧迫し、質の高い企業でなければ生き残るのは難しくなる。しっかりした企業を作っていれば、不況になるほど、優劣が明確に分かれて、勝負が早く着く。」
同じような意味で、企業にとって不況のほうが自然なのだと言うのはミロク情報サービスの是枝伸彦である。