2-15. 人生に遅すぎるということはない。
日清食品会長 安藤百福
安藤百福は、48歳で元祖・即席ラーメンである「チキンラーメン」を世に問い、61歳の時にカップヌードルを開発。そして、85歳の今も新しい商品を世に問おうと研鑚を重ねている。
新しいことを始めるに当たって、つい、「もう今からでは遅すぎるのでは」あるいは「もう誰かが始めているのでは」と考えて躊躇しがちである。しかし、思いついたその時が始めるのにベストの時である……と安藤は言うのである。
チキンラーメン、カップヌードル、ラ王などの成功も、きっとこうして始めた結果に違いない。
とにかく始めてみるということについて、西堀栄三郎も、
「始めなければ、2度目はない」(西堀栄三郎)
と言っている。
どういうことかと言えば、最初に始めるのは未知のことだけに大変である。それが2度目になると非常に楽になる。けれども、最初に始めないと2度目はない、いつまでも楽にはならないということである。