意識と無意識

夏前になり、No Shoesの注文を多く頂いています。
ありがとうございます。

しかし、ここであえてオーダーメイドインソールの素晴らしさについて書いていきたいと思います。

オーダーメイドインソールの一番のメリット。
それは『無意識』の状態で正しい体重移動に導いてくれること。
ポイントは『無意識』。

Fit Insoleに来てもらったお客様には、現在の足の状態と理想的な歩き方について話します。
そして皆さんはそれを意識して歩いてくれます。
でもその歩き方はぎこちなく、力が入って、上半身は固まっています。
正しい歩き方のはずなのに。

私の足袋スニーカのインソール

無理をして正しい歩き方をすると、変な力が入り、疲れてしまうのです。
つまり正しく歩いても、意識して歩くとパフォーマンスは下がってしまうのです。
変な話ですね。

無意識で変な歩き方の人、意識して正しく歩いている人では、変な歩き方の人の方がパフォーマンスが上のことはよくあります。
考えて動くのと、反射的に動くのでは、伝達速度も違いますし、スムーズさにも差異が出てくるのは理解出来ると思います。

しかし正しく体重移動が出来ていないと、やはり無理が効かなくなると痛みが出たり、どこかの時点で成長が止まったりします。

ベアフットシューズとインソールは好きなバランス

痛みをなくそう、パフォーマンスを上げようと、正しい動きを意識しても、なかなか結果は出ませんよね。
神経の伝達経路を変えるのは簡単なことではありません。
意識している限り、なかなか体はスムーズには動きませんから。
スムーズに体を動かすためには、無意識下でその運動が出来るようにトレーニングをする必要があります。
リハビリもそうですし、プロのスポーツ選手がフォーム改造で果てしなくトレーニングするのもそのためです。

無意識で正しい体重移動が出来るようになったときに、1番パフォーマンスがあがるのです。

それを実現するための道具がオーダーメイドインソールなのです。
無意識に歩いている状態でも理想的な体重移動に導く。

どこかに変な力が入ることなく、体がリラックスした状態で正しい歩き方に導いてくれる。
正しく歩けば痛みが消える可能性は上がりますし、パフォーマンスが上がる下地は整ったといえるでしょう。

何にも頼ることなく、何の支えもなく、何の補助もなく、正しく歩いて下さいと言われて、あなたは歩けますか。
きっとロボットみたいになるでしょう。
そしてその歩き方でさえも、正しく歩けているのかわからないのです。
真っ暗の中を手探りで歩いているのです。
心細いですよね。

インソールは真っ暗な中にある小さなライトです。
しかしどんなに小さなライトでも、それはとても大きな道標になります。

オーダーメイドインソールを入れて歩くと、正しく体重移動して、正しく体が動く。
この一連の動作を『無意識』に出来る下地を作るのが、オーダーメイドインソールの役割です。
そしてこれがFit Insoleの提唱する「能動的に歩く」ということの基本となるのです。