算数のまつわる思い出
一度書いた記事を、下書き保存しないまま不注意で消しちゃうと、たいした長さじゃなくてもちょっと落ち込むなー。
まあ、もう一回書いてみようかな。
昨日は数学について、いつもよりは長い時間をかけて書いたので、今日は算数の話題、小学校の頃の算数にまつわる記憶について、軽めに。
小学校低学年(一年生かな?)の頃の、算数の授業で繰り上がりのある足し算の問題について「答が分かった人〜!」と挙手を求められたときのこと。私は、算数は好きではあったけれども計算は特に得意ではなく、そのときも「えっと、えっと」とやや焦りながら答を考えていた。ところが、周りの人たちは勢いよく「はい!はーい!」と手を挙げているのだった。今となってみれば、分かっていようがいまいが勢いで手を挙げちゃうという子がそれなりにいたのだろうと思えるのだけれど、当時の私は素朴に「えー!みんなそんなにすぐ答えが分かるの!すごいなー」と感じていたのだった。そんなありふれていそうなワンシーンが、なぜか今でも記憶に残っている。
小学校中学年の頃、担任の先生が大学を卒業してすぐの若い先生だった。先生になりたてということもあってか、色々な面白い試み(先生が個人的に持ってきた大根を調理実習室でおろし大根にしてみんなで食べるとか、何人かのグループごとに分かれて先生の住んでいたアパートにお泊まりに行くとか、ポップミュージックをリコーダーで吹くとか)をしてくれる先生だった。その先生がある日の算数の授業のときに教えてくれたことは、「25 が出てくるかけ算は、まず 4 を作って先にそれとかけ算すると良い」ということだった。つまりたとえば $${25\times28}$$ であれば、まず $${25\times4\times7}$$ としておいて、先に $${25\times4=100}$$ という計算をすれば、答が 700 であることが暗算でも分かる、ということ。とてもシンプルな事実だけれども、当時の私はこれがいたく気に入っていた。今でもそうで、25 を含むかけ算に出くわすだけで、なんかちょっと嬉しくなる。